「ケルヒャーコネクト」清掃機器の位置・稼働状況をリアルタイム可視化&盗難紛失リスク低減へ

ケルヒャー ジャパン株式会社は、清掃機器の位置情報や稼働状況、バッテリー状態を遠隔で管理できるIoTサービス「ケルヒャーコネクト(英語名:Equipment Management)」を日本市場で本格展開する。
本サービスは、専用のコネクトモジュールを清掃機器に搭載することで、インターネット経由でデータを自動送信し、PCやスマートフォンからリアルタイムに機器の状況を把握可能だ。モジュールは既存機器への後付けや新規購入時のオプションとして提供される。
清掃現場の課題をIoT技術で解決
ビルメンテナンスや施設管理の現場では、複数拠点に清掃機器を分散配置することが多く、機器の所在不明や盗難、置き忘れなどのリスクが課題となっていた。また、導入機器の適切な活用状況の確認も管理者の負担となっている。
「ケルヒャーコネクト」はこれらの課題に応え、ほぼリアルタイムで機器の位置や稼働状況を可視化し、盗難や紛失リスクの低減と清掃業務の“見える化”を実現する。
本サービスはIoT技術を活用し、清掃機器の位置情報、稼働時間、バッテリー残量をリアルタイムで把握可能だ。これにより資産管理の最適化や運用計画の効率化が進み、稼働率の最大化とダウンタイムの最小化を図れる。
さらに、バッテリーの深放電を検知する予知保全機能により、修理コストの削減と業務効率化を支援する。稼働データや清掃履歴の分析を通じて清掃ルートの最適化や機器配置の改善、作業時間短縮を実現し、清掃品質向上と顧客満足度の向上にも寄与している。
導入の手軽さと費用対効果
導入にあたっては、清掃機器に専用モジュールを取り付けるだけで、管理画面はWEBベースのためソフトウェアのインストールは不要。直感的な操作性により、誰でも簡単に機器の状態を把握・管理でき、導入から運用までの負担を軽減する。
プラグインコネクトモジュール(PCM)は既存の清掃機器に後付け可能なIoTモジュールで、バッテリー端子に接続するだけで位置情報や稼働時間を追跡できる。対応機種は12〜60Vのバッテリー搭載機器(ケルヒャー製・他社製含む)で、設置は約30分で完了する。
希望小売価格は50,000円(税抜)で、通信費は5年間込みで追加費用はない。
実際の導入効果
実際の導入事例として、駅施設清掃業者では複数駅に分散配置していた機器の位置を可視化し、紛失していた6台を発見、約500万円のコスト削減を実現した。また病院清掃業者では曜日別稼働状況を分析し、稼働率の高い機器を評価、配置換えにより稼働効率を改善している。
ケルヒャー ジャパンについて
同社は、ドイツ発の世界最大手清掃機器メーカー、ケルヒャー社の日本法人として1988年に設立された。高圧洗浄機や床洗浄機、スイーパー、スチームクリーナーなど約3,000種類の清掃機器を提供し、世界約190カ国で利用されている。
また、ニューヨークの自由の女神やリオデジャネイロのキリスト像、東京・日本橋などの文化財の洗浄・再生活動も行い、クリーンな世界の実現と快適な清掃体験の提供に努めている。
大成建設がケルヒャーの床洗浄ロボットを導入 国内建設現場での導入は初 清掃作業の負荷軽減のため 高評価のポイントは・・
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