自律搬送ロボット向け統合管理システム「カチャカフリートマネージャー」登場 Preferred Robotics

株式会社Preferred Robotics(以下、プリファードロボティクス)は、小型で安価な自律搬送走行ロボット「カチャカプロ」を複数台同時に効率的に稼働させる統合管理システム「カチャカフリートマネージャー」の提供を開始した。
本システムは、狭い通路や交差路などでの交通整理や多台数の配車管理を通じて、現場の生産性向上と高い費用対効果を実現する。

 

ノーコードで実現する簡単導入・運用

「カチャカフリートマネージャー」は、ノーコードで設定・運用が可能なため、外部業者を介さずに顧客自身で導入から運用まで完結できる。ロボット本体とシステムともに低コストで提供され、追加費用も不要だ。運用後のルール変更やタスク追加も直感的なユーザーインターフェースで簡単に行える。

 

 

主な機能としては、交差点や狭路での交錯を防ぐための「単独走行エリア」や「待機エリア」の設定、複数の目的地をグループ化して空いている場所を自動選択する搬送機能、位置・稼働状況・バッテリー残量を考慮した最適なロボットへの自動タスク割り当て、各ロボットの位置や稼働状況をリアルタイムで一元管理するモニタリング機能、そしてボタンひとつでタスクを実行できる「カチャカボタン」との連携がある。

 

 

 

多様な業務現場での活用と企業の歩み

同社は「カチャカフリートマネージャー」を工場の部品搬送、物流倉庫の集配業務、医療現場やオフィスでの物品運搬など多様な業務に対応させ、省人化と効率化を推進していく方針だ。プリファードロボティクスは、2021年11月に株式会社Preferred Networksの子会社として設立され、深層学習技術を活用した自律移動ロボットの研究・開発・製造・販売を行っている。

同社はアマノ株式会社や旭化成ホームズ株式会社、株式会社三井住友銀行と資本業務提携を結び、2022年10月には小型床洗浄ロボット「HAPiiBOT」を発売した。2023年5月には家庭用自律走行搬送ロボット「カチャカ」、2024年2月には法人向けの「カチャカプロ」をリリースしている。

 

 

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杉田 大樹

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