旭化成ホームズ、住宅と連携する自律移動ロボット「カチャカ」を共同開発 生成AI活用で生活実態に合った住宅サービスの実現へ

旭化成ホームズは、生成AI(LLM)と連携したデジタルサービスプラットフォームモデルの構築を2025年3月より開始、Preferred Roboticsと共同で住宅と連携するより高機能な自律移動ロボット「カチャカ」を共同開発をしている。

2025年3月より実証を開始し、実際の暮らしのシーンを想定して住宅内IoT情報と生成AIを連携して「カチャカ」が動作する様子をモデル棟で撮影した動画を公開した。

生成AIを活用し、住宅の状況に応じて“カチャカ”が生活サポート

旭化成ホームズの構築するデジタルサービスプラットフォームでは、家族構成やIoT機器で計測されたデータをもとに、住宅設備・サービス等を『各家庭のいまその時』に寄り添ったものへと制御することを可能にする。


生成AI(LLM)と連携したデジタルサービスプラットフォームモデルの全体イメージ図

今回の共同開発では、化成ホームズの構築するデジタルサービスプラットフォームと連携するかたちで、生成AI(LLM)とPreferred Roboticsの自律移動ロボット「カチャカ」を組み合わせ、居住者の行動を推論し、カチャカのふるまいをより生活者視点に沿ったものへと進化させる。

暮らしの中のユースケースを動画で紹介

今回の取り組みの一環として、旭化成ホームズのデジタルサービスプラットフォームと連携し、生成AIがカチャカの行動指示を生成する様子をモデル棟で撮影した動画を公開。動画では、家族構成や住環境の違いに応じて、カチャがふるまいを変えた動作を実行する様子を見ることができる。

Case1では幼児がいる家族と小学生がいる家族それぞれの夕食時のシーン。子の年齢層の違いによってカチャカが異なるサポートを行う姿が表現されている。

Case2はシニア女性の帰宅シーン。デジタルサービスプラットフォームから天気や季節の情報を取得し、その日の天気・季節に応じた声掛けや居住者の行動に合わせたサポートをする姿が3つのシーンで表現されている。

Case1:家族構成(子の年齢層)による違い

カチャカが、家族構成や運搬用シェルフの有無を理解し、デジタルサービスプラットフォームから受け取る調理の信号を起点に、調理・食事の状況を推測し、声掛け、家事サポートをする。

case1-1 幼児がいる若いファミリー


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case1-2 小学生のいる若いファミリー


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Case2:天気と季節による違い

カチャカが、デジタルサービスプラットフォームから受け取る天候情報や気温情報、季節と運搬用シェルフの有無を理解し、帰宅連絡情報をもとに、玄関に出迎える

case2-1 シニア女性
雨の中の帰宅時、玄関先でタオルを持って迎え、気候に合った声かけをする

case2-2 シニア女性
真夏の帰宅時、玄関に出迎え、気候に合った言葉をかける

case2-3
シニア女性 冬の帰宅時、玄関先でハンガーラックを持って迎え、コートと荷物を受け取り運ぶ




動画を見る(リンク)

今後の展開について

プリファードロボティクスと旭化成ホームズは、今後も引き続き、住宅と連携するカチャカの高度化に向けた共同開発を推進するとしており、生成AIやセンシング技術の進化を取り入れながら、より便利でやさしい住まいの実現を目指し、ロボットが暮らしの一部として自然に機能する住まいの実現を目指す。

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ロボスタ編集部

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