GMO AIRとPreferred Roboticsが自動搬送ロボット「カチャカ」に専用シェルフ オフィスでコーヒーを提供

GMO AI&ロボティクス商事とPreferred Roboticsは、GMOインターネットグループのオフィス内において、自律搬送ロボット「カチャカ」を活用した実証実験を2025年3月17日に開始した。

本実証実験では、「カチャカ」に専用シェルフを装着し、その上にコーヒーマシンを搭載することで、オフィス内を移動しながらコーヒーを提供。この取り組みにより、コーヒーの提供方法による消費量の変化を測定し、オフィス環境における移動式飲料提供の有用性を検証する。

GMO AIRとPFRoboticsは、ロボット技術の社会実装を加速させ、次世代オフィス空間の創出に向けた新たな可能性を探るとしている。

背景と目的

GMO AIRは「AIとロボットをすべての人へ。」をビジョンに掲げ、AIおよびロボットを、GMOインターネットグループのインターネットインフラ商材や金融機能と組み合わせ、お客様に提供するAIとロボットの総合商社である。

Preferred Roboticsは、AIなどの技術を開発する株式会社Preferred Networksのグループ会社として2021年11月に設立され、自律搬送ロボットの研究、開発、製造、販売を行っている。

GMO AIRは、社内におけるロボット活用の実証実験プロジェクトを推進しており、今回は、PFRoboticsの自律搬送ロボット「カチャカ」とコーヒーマシンを活用し、GMOインターネットグループのオフィスで新たな検証を行う。

実証実験概要

1:実施期間
・Phase 1(固定式提供): 2025年2月17日~2025年3月16日
・Phase 2(移動式提供): 2025年3月17日~2025年4月16日

2:実施場所
GMOインターネットグループ 第2本社(渋谷フクラス 11階)

3:実証内容
固定式提供(Phase 1)と移動式提供(Phase 2)の2つのフェーズに分けて実施し、それぞれの消費量を比較する。

Phase 1(固定式提供)


・オフィス内の指定エリアにコーヒーマシンを設置
・利用者は1杯飲むごとに、壁面設置のシートにシールを貼付
・実施期間中のシールの総数を記録し、消費量を測定

Phase 2(移動式提供)


・「カチャカ」に専用シェルフを装着し、コーヒーマシンを搭載
・「カチャカ」がオフィス内を巡回し、利用者にコーヒーを提供
・利用者は1杯飲むごとに、シートにシールを貼付
・実施期間中のシールの総数を記録し、消費量を測定

今後の展開

今回の実証実験において、「カチャカ」による移動式コーヒー提供の有効性が確認できた場合、GMO AIRとPFRoboticsは、本ユースケースを全国のオフィスに展開していきます。さらに、ロボットの機能拡充や、オフィス以外の領域での活用モデルの開発を進め、「カチャカ」による新たな価値創造を目指すとしている。

また、GMO AIRでは、引き続きGMOインターネットグループのオフィス内で実証実験をご希望される企業を募集している。オフィス環境での実証実験に興味を持つ企業は問い合わせてはどうだろうか?


関連サイト
問い合わせURL

カチャカについて

「カチャカ」は、AI技術を搭載し、人の指示で家具を動かす自律搬送ロボット。専用のキャスター付き家具とドッキングすることで、指定の場所までモノを運ぶことができる。これまで難しいとされてきた環境変化の激しい居住空間での柔軟な自律移動を実現。人が家具に合わせて動くのではなく、人に合わせて家具が動くというスマートファニチャーのある生活を提供する。また、2024年2月には法人向けに機能・サービスを特化した「カチャカプロ」を発売している。

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ロボスタ編集部

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