GMO AIR、UBTECH社製ヒューマノイドロボット「Walker E」を活用した人材派遣型サービス

GMO AI&ロボティクス商事株式会社(以下、GMO AIR)は、「ロボット人材派遣型サービス」の新たなラインナップとして、UBTECH Robotics社が開発するヒューマノイドロボット「Walker E」を追加し、2026年2月から派遣を開始すると発表した。

 

産業界でロボット導入が急速に進む背景

産業界では「自動化」「効率化」「省人化」のニーズが一層高まり、ロボット導入が急速に進んでいる。特に近年は、人間の作業環境をそのまま活用できることから、深刻な人手不足に直面する製造現場を中心に、ヒューマノイドロボットへの注目が集まっている。

しかし実際の導入にあたっては、(1)高額な投資に踏み切る前に、性能や効果を検証できない、(2)ロボット操作やプログラミングに習熟した人材が不足している、(3)既存システムとの連携やカスタマイズに関するノウハウが社内にない、といった課題がある。

 

「Walker E」派遣サービスの特徴

GMO AIRのロボット人材派遣型サービスに「Walker E」を追加することで、以下の価値を提供する。

1.導入リスクの最小化
高額な初期投資を必要とせず、最新のヒューマノイドロボットを柔軟に利用可能。導入前の実証実験や比較検証に最適である。

2.ワンストップの技術支援
派遣には、操作トレーニングや技術指導に加え、ソフトウェア開発・アプリケーション実装支援を含む包括的サポートを提供。専門人材が不足している企業でも安心して活用できる。

3.多様なシーンでの活用
研究開発、製造現場での作業補助、先端的な実証実験、教育・研修用途まで幅広く対応。目的や課題に応じた柔軟な運用が可能となっている。

 

「Walker E」の技術仕様と特徴

「Walker E」は、中国・深圳を拠点とするUBTECH社が開発したヒューマノイドロボットである。UBTECH社はサービスロボット分野で世界累計10,000台以上を販売し、2024年1月には香港市場に上場。グローバルでも高く評価されるリーディングメーカーだ。

 

 

「Walker E」の主な特徴は以下の通りである。

人型設計:身長172cm、41自由度(DOF)、時速10kmでの走行や複雑な動作が可能
高精度センサ:3Dビジョン、IMU、6軸力覚センサを搭載
高度な関節機構:電動駆動関節により機敏で滑らかな動作を実現
軽量ロボットアーム:人間に近い柔軟な動作が可能
精巧なロボットハンド:人間の手の動きを再現し、複雑な作業を遂行可能

 

事業戦略

GMO AIRは「Walker E」の派遣を皮切りに、ヒューマノイドロボットを社会実装へとつなげる取り組みを加速させている。

今後は、製造業だけでなく、物流・介護・警備・サービス業といった多様な分野における実証実験を推進し、実運用に耐えうるソリューションの確立を目指すとしている。

また、国内外の研究機関・大学・企業との連携を強化し、AIやIoTと組み合わせた新たなユースケースの創出にも取り組む予定だ。

 

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杉田 大樹