GMO AIR・PeopleXが協業、国内初のAI対話搭載ヒューマノイドロボット派遣サービス「G1」スタート

AI・ロボティクス分野で事業展開するGMO AI&ロボティクス商事株式会社(以下:GMO AIR)と、AI活用による人事課題解決を手がける株式会社PeopleXは、2025年9月からヒューマノイドロボット「Unitree G1」(以下:G1)にAI対話機能を搭載した派遣サービスを開始すると発表した。

 

国内初のAI対話搭載ロボット派遣サービス

今回の協業では、PeopleXが開発したAI対話モデル「Conversation AI」を、GMO AIRのヒューマノイドロボット「G1」に連携・実装する。これにより、人とロボットとの自然な対話が可能となり、企業イベントや展示会、接客現場での活用が期待されている。

ロボットにAI対話モデルを搭載し、インタラクティブなコミュニケーションを実現するのは国内初の取り組みである。

 

社会課題解決への取り組み

日本では少子高齢化や人手不足が深刻化しており、特にサービス業やイベント運営の現場では人材確保が大きな課題となっている。

両社は、こうした社会課題の解決を目指し、それぞれの強みを生かしてAIとロボットの社会実装を推進してきた。
今回の協業は、「ロボットによる存在感・動作」と「AIによる自然な対話」を融合することで、より実用性と付加価値の高いソリューションを実現するものである。

 

サービス概要と連携内容

GMO AIRは「AIとロボットをすべての人へ。」というコーポレートキャッチのもと、AI・ロボット総合商社を目指し、GMOインターネットグループの商材・サービスを活用した包括的なソリューションを提供している。2025年4月には、最先端のヒューマノイドロボットを派遣するサービスを開始した。

PeopleXは、リアルタイムでAIと対話することを実現するAI対話モデル「Conversation AI」の開発を行っている。文脈を捉える理解力、話し手の声のトーンや表情・身振り手振りを認識する力を備える本モデルを、対話型のサービスにおいて実装することにより、まるで人と話しているかのような自然な対話を行うことが可能となる。

 

実証実験と今後の展望

2025年8月23日(土)に開催された「Japan Blockchain Week summit 2025 AI edition」では、「PeopleX Conversation API」を連携・実装したヒューマノイドロボット「G1」が会場サポート役として登場し、来場者にイベント案内や質問対応を行った。来場者からは「ロボットとの会話が自然で驚いた」「イベント体験の質が高まった」といった好意的な反応が寄せられている。

 

 

今後、「G1」と「Conversation AI」を組み合わせたサービスは、商業イベントやエンターテインメントに加えて、ホテルや小売などのサービス業など、幅広い分野への展開が期待される。

 

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杉田 大樹