GMOがAIのCEOをヒューマノイドロボットで実体化?独自LLMで従業員の意思決定を加速

GMOインターネットグループは、グループ会社であるGMO AI&ロボティクス商事株式会社(以下、GMO AIR)とともに、独自LLMでパートナー(従業員)の意思決定を加速する「GMO Brain AIプロジェクト」の一環として、日本で初めてAI・CEOをヒューマノイドロボットで実体化し、AI・CEO「ヒューマノイド 熊谷正寿」を実現したことを発表した。

 

日本初のAI・CEOロボット化を実現

「ヒューマノイド 熊谷正寿」は、投げかけられた質問に対し、熊谷正寿氏の思考やフィロソフィー、「GMOイズム」に基づいて回答するAI・CEOである。
AI搭載ヒューマノイドロボット「Unitree G1」に、GMOインターネットグループの「AI 熊谷正寿」の開発を通じて培ったノウハウと、GMO AIRが2025年8月に日本科学未来館で行った実証実験のノウハウを活用して開発された。
口頭で質問すると音声を認識・理解し、グループ代表 熊谷正寿の思考やフィロソフィー、「GMOイズム」に基づき、音声で回答する。既存のAI・CEOに関する事例は、主にバーチャルなアバター、映像、ネット上、または社内ポータル上で運用される形態であり、実体としてロボットに搭載される事例は日本初となっている。
9月25日(木)に開催予定の「GMO AI・ロボティクス大会議&表彰式」にて初披露される予定だ。

 

GMO Brain AIプロジェクトの展開

GMOインターネットグループでは、今後あらゆる局面において意思決定のさらなる高速化が必要であると考え、「GMO Brain AIプロジェクト」を2024年7月より進めてきている。
その第1弾として、社内向け独自AIツール「AI 熊谷正寿」をパートナー(従業員)に向けて2024年12月に社内ポータルサイトで提供開始した。「AI 熊谷正寿」は熊谷正寿氏の思考やフィロソフィーとGMOインターネットグループのカルチャーが集約・言語化された「GMOイズム」を学習した”バーチャル知的ナビゲーター”である。
チャットボットを通じた対話を行うことで、事業における意思決定のさらなる高速化が可能となった。これまでに3,500セッション以上、6,800回を超える対話が行われてきている。

 

AI活用ナンバー1企業グループを目指す取り組み

GMOインターネットグループは、産業革命は約55年周期で進行すると捉えている。1995年のWindows95発売がインターネット革命の始まりとすると、折り返し地点にあたる2022年にChatGPTが登場した。まさに「インターネット革命後半戦」を担う主役は「AIとロボット」であると確信し、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」をスローガンに以下の3つの指針のもと取り組みを推進している。

1.時間とコストの節約
2.既存サービスの質向上
3.AI産業への新サービス提供

GMOインターネットグループでは、「ヒューマノイド 熊谷正寿」の活用可能性をさらに探るべく、会議やお客様対応などで活躍してもらい、社内での実用化に向けた検証を継続する。また、本検証のレポートも後日公開する予定とのこと。

 

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杉田 大樹