2018年3月、ソフトバンクはつくば市において自動運転の隊列走行の実証実験を行う。ここでは5G(第5世代移動通信システム)次世代通信技術として「V2X」と「MEC」(モバイル・エッジ・コンピューティング)の実験も行われる。
隊列走行とは、大型トラックなどが複数台、隊列を組んで縦列で走行すること。この場合は先頭車両にはドライバーが乗って操縦するものの、後続のトラックは自動運転となり、先頭車両の後を忠実についていく走行形態となる。
同社では「V2X」をクルマ向けの5Gとして(Vはビークル(Vehicle))、V2V(ビークルtoビークル)、V2N(ビークルtoネットワーク)、V2I(ビークルtoインフラ)、V2P(ビークルto歩行者)との通信が考えられる。5Gではクルマとクルマ、クルマと信号などが直接通信することができるので、ソフトバンクはSBドライブと組んで実証実験を行っていく。
隊列走行の試験で利用されるのは主に隊列車両同士の直接通信となる「V2V」を中心にテストが実施される。また、基地局経由の実証実験も行い、通信性能の差なども評価していくと言う。更には基地局のそばに設置した「MEC」の処理がテストされる。MECではコアまで通信せずにクルマから基地局-エッジコンピューティングでの通信のテストとなる。
つくば市での実証実験やテスト内容については、9月8日にソフトバンクが開催した「5G」を使ったユースケースの公開デモで明らかにした。