JR東日本が高輪ゲートウェイ駅前に特設会場を設置し、2020年7月14日~9月6日まで開催する期間限定のイベント「Takanawa Gateway Fest」。
本日、7月14日から開始した同イベントではJR東日本が描く“タッチレス”をキーワードとした将来の技術を体験できるほか、列車をイメージした客席から車窓を眺めるように迫力のある映像が体験できる「Space Time Journey」(スペースタイム・ジャーニー)や、最新映像技術を用いたデジタルアートミュージアムや日本初上陸の屋外インスタレーションなどが体験できる。


また、日本の魅力を新しいスタイルで届けるフードショップなどが開催されている。
なお、同イベントは新型コロナウイルス感染症対策のため「入場予約制」となっている。参加するには来場の「2日前」までに予約が必要だ。会場でも新型コロナウイルス感染症対策が行われていて詳細はこの記事の末尾で紹介する。
Takanawa Gateway Fest 予約
会場は「北エリア」と「南エリア」に分かれる
「Takanawa Gateway Fest」の会場はトヨタ自動車のパーソナルモビリティ試乗体験ができるライドステーションと、フード・クラフトエリアがある「北エリア」と3つのイベントスペースと3つのホールが設置された「南エリア」に分かれる。今回の記事では南エリアを先に紹介し、その後に北エリアを紹介する。
3つのエリアと3つのイベントスペースが設置された「南エリア」
エリアA「A DAY ~ちょっとミライのつながるセカイ~」で顔認証体験
エリアAではJR東日本が描く“タッチレス”をキーワードとした将来の技術をベースに2つのストーリーを楽しむことができる。ユーザーは「顔認証技術」を活用したプログラムA、もしくは「ミリ波通信技術」を活用したプログラムBのどちらかを予約する。各プログラムでは新しい改札技術であるタッチレスゲートをはじめ、MaaSとの連携、ショッピングなどの生活シーンを、新たな認証技術の活用により、駅と街がシームレスにつながる便利で快適な将来の可能性を疑似体験できる。

顔認証技術はあらかじめ登録された顔情報を照合することにより本人認証を行い、従来のICカード等を必要とせず、鉄道の利用や決済などを可能にする技術。

※5~10は自由に体験
1. 当日、会場にて個人情報(ニックネーム、顔情報、目的地)を登録
2. スタッフの案内のもと、顔認証によるタッチレスゲートの通過体験
3. 電車型シアターでJR東日本の取り組みイメージ映像を視聴
4. ガイダンスマップによる体験説明
5. エンタメフォト体験
6. 笑顔によるポイントゲーム
7. モビリティ予約及び顔認証による乗車疑似体験(キーロック解除)
8. タッチレスによるキーロック解除及び顔認証に基づいた個別の到着地をサイネージ表示
9. JR東日本の“ちょっとミライの、つながるセカイ”を実現に向けた既存取組の紹介(壁面展示)
10. 自分が思い描くミライをデザインした「ミライチケット」(切符カード)の発券
ミリ波通信技術は「ミリ波」と呼ばれる高い周波数帯を用いた通信技術。この技術を活用することで、高速な通信が可能となり、従来のICカード等をかざすことなくゲートの通過や決済が可能となる。

※5~9は自由に体験
1. 当日、会場にて個人情報(ニックネーム、顔情報、目的地)を登録
2. スタッフの案内のもと、専用端末によるタッチレスゲートの通過体験
3. 電車型シアターでJR東日本の取り組みイメージ映像を視聴
4. ガイダンスマップによる体験説明
5. エンタメフォト体験及び高速ダウンロード体験
6. 専用端末を使ったタッチレスによる買い物(購入・決済)体験
7. タッチレスによるキーロック解除及び専用端末の登録情報に基づいた個別の到着地をサイネージ表示
8. JR東日本の“ちょっとミライの、つながるセカイ”を実現に向けた既存取組の紹介(壁面展示)
9. 自分が思い描くミライをデザインした「ミライチケット」(切符カード)の発券
ホールB「Space Time Journey ~時空を超えるアートの旅~」
ホールBでは1日200名が最新の映像技術を用いたデジタルアートミュージアムを楽しむことができる(1時間毎20名の入場時間枠)。イベント期間は7月14日~8月9日まで。
■Space Time Journey:スペースタイム・ジャーニー
Space Time Journey(スペースタイム・ジャーニー)は、列車をイメージした客席から車窓を眺めるように、ドーム空間に投影された迫力のある映像を体験できる。過去・現在・未来をつなぐ゙アート作品群をモチーフにした時空を旅する体験が楽しめる


■Picture Journey:ピクチャー・ジャーニー
『Space Time Journey』のスピンオフ作品。本編映像でも、紹介している絵画作品を異なる視点から楽しむことができる。


■Tokyo Geo/Map Journey:トーキョー・ジオマップ・ジャーニー
東京各所が゙有する魅力や歴史を新たな視点で掘り起こした映像作品。普段見慣れているはずの都市の姿に異なる角度からアプローチして、新しいビジョン/風景の創生を図ったという。

ホールC「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE」
日本文化を知り尽くした元サッカー日本代表の中田英寿氏と、J-WAVEのコラボレーションによって生まれた“エンターテインメントレストラン”。
元サッカー日本代表の中田英寿氏をディレクターとして迎え、過去4回にわたって開催された、中田氏主宰の世界最大級の“SAKE”イベント「CRAFT SAKE WEEK」とコラボレーションし、日本全国の選りすぐりの日本酒がテーマに沿って愉しめるほか、予約困難な日本の最高峰のレストランが監修した、ここでしか食べることができないスペシャルメニューを提供。

また、会場には中田氏が全国を巡る旅の中で出会った工芸品など、日本の魅力を集めたショップ「NIHONMONO TOKYO」も開設予定。
予約サイト
曜日ごとに開催するイベントスペース1
イベントスペース1では2020年7月16日(木)~9月6日(日)の期間中、月・火・水曜日に360°カメラを活用したカメラシェアリングサービスによる撮影体験ができる「360°メモリアルフォトスポット」(1日最大100組)が開催し、木・金・土・日曜日に5Gが普及した未来のコミュニケーションをコンセプトとした「Future Gateway ~未来とつながる5G×XR~」(1日最大112名)が開催する。さらに8月下旬にはボッチャや車いすバスケットボールなどパラスポーツ体験やパルクールなどアーバンスポーツ体験が楽しめるスポーツ体験イベントが開催する(詳細日程は不明)。

「Future Gateway ~未来とつながる5G×XR~」はNTTドコモが行うもので、現実と仮想を組み合わせるウェアラブルデバイス「Magic Leap 1」(マジックリープワン)と高速・大容量通信が可能な5Gを活用することで、世界各地の人と今までよりもリアルで新しいコミュニケーション体験を楽しむことができるというもの。こちらはロボスタで先行体験してきたので、後ほど別記事で紹介する。
イベントスペース2「COSMOS」
日本初上陸の屋外インスタレーション。ニューヨークに拠点を置く、没入感のあるインタラクティブなアート作品で著名な、Jen Lewin Studioo(ジェン・ルーウィン・スタジ)を代表する作品。日没以降に点灯し、踏むと色が変わる仕掛け。光と色のファンタスティックな幻想空間が楽しめる。


イベントスペース3「仮囲いアートミュージアム」
JR東日本グループと株式会社ヘラルボニーの共創により、真っ白だった建設現場の仮囲いを知的障がいのあるアーティストの作品で彩る期間限定のアート作品展。アート作品は展示期間終了後にはカバン等に生まれ変わる。

南エリア「日本の食文化・伝統工芸とパーソナルモビリティ試乗体験」
南エリアでは『日本の食文化・伝統工芸の“いま”』をテーマに、日本各地の魅力を発信するマーケットの他、トヨタ自動車のパーソナルモビリティ「歩行領域EV」(立ち乗りタイプ)が体験できる。
ライドステーション「パーソナルモビリティ試乗体験」
次世代の移動支援型モビリティとして期待されるパーソナルモビリティによる試乗体験プログラム。トヨタ自動車のパーソナルモビリティ「歩行領域EV」(立ち乗りタイプ)で、快適な移動を体験できる。体験人数は1日で最大72名(雨天は中止。開催しない日もあるため、事前にWEBサイトを確認)。


・身長が130cm以上185cm未満、体重120kg以下の方
・妊娠中および体調不良ではない方
・飲酒をされていない方
・16歳未満の場合、保護者に同伴頂ける方
・同意書に同意いただける方
フード&クラフトマーケット
『日本の食文化・伝統工芸の“いま”』をテーマに、日本各地の魅力を実感していただけるマーケット。フードショップやクラフトショップの中心には、食事や休憩で利用できる芝生広場がある。営業時間は11時~21時。
<店舗概要/イチオシのメニュー>
■高輪SOBA二八
「いろり庵きらく」「そばいち」を展開する株式会社JR東日本フーズが手掛けるイベント限定ショップ。「そば」を通して日本の多様な食文化の魅力を現代(いま)のかた
ちで表現し、世界中の人々へ届けることをコンセプトとしている。「日本の魅力」「地域性」「フードカルチャー」をキーワードに商品開発を行い、北海道産そば粉を使用した新感覚な味を楽しめる。メニューは、時代のトレンドをテーマに昨今のブームである辣油を取り入れた創作蕎麦「辣油肉SOBA」をご用意。さらに北海道の郷土料理を取り入れた創作蕎麦「スープカレーSOBA」も提供。
辣油肉SOBA/ 580円(税込み)
■eat3.4
東京、京都、金沢での修行を経て、現在は富山県魚津市で腕を振るう和食料理人3人がプロデュース。食を通して地域と向き合う料理人たちが、地方ならではの食文化、郷土料理を発信する。店名の「eat3.4」は、標高2,400m級の立山連峰から、深いところで水深1,000mにも達する富山湾に雪解け水が流れ込む高低差3,400mの魚津市の地形に由来し、この水循環が豊富な食資源を育む。豊かな自然環境からなる抜群においしい魚津の食材と食文化にこだわった料理を用意。
「甘えびと白えびの紅白かき揚げ天丼」(サラダ、お新香、味噌汁付き)/1,200円(税込み)
■日光軒
栃木県佐野市に構える1948年創業の老舗佐野ラーメン店。約20年前から「ハラール」(イスラム法において合法とされている食物など)「ヴィーガン」(絶対菜食主義者)に対応したメニューを取り揃えている。佐野日光軒が作る青竹手打ち麺と澄んだスープでつくる「ハラール佐野ラーメン」や動物性の材料を一切使わずコクを出した「ヴィーガンラーメン」を提供。他にも経済産業省主催「NIPPON QUEST」食部門の初代総合グランプリを獲得した「ハラール餃子」なども用意。
佐野ラーメン/800円(税込み)
■Japanese Tacos aciao mai
酵素玄米をタコスの様なラップ状にしたaciao米は、安心安全でおいしいファーストフード。グルテンフリーであり中の具材を変えればベジタリアン、ハラール、肉好きな方など多様な要望に対応可能で豊富なメニュー展開をしている。期間中、店頭販売用は無肥料無農薬の山形県産「亀の尾」を使用したaciao米、持ち帰り用は有機肥料・無農薬の千葉県産のお米を使用したaciao米で提供。
ポークのタコス/1,200円(税込み)
■Norit Japon
秋田県産素材を使用したアイスクリームをはじめとする様々なスイーツと秋田県産のクラフトビールを提供。朝搾りたてのフレッシュミルクを牧場から直送して自社で製造する秋田県産生乳100%のソフトクリームは、オリジナルの配合で口当たりは濃厚、後味さっぱりの仕上がりで食べやすいのが特徴。「田沢湖ビール」は日本で一番深い湖である田沢湖一帯の自然に恵まれた環境で手間と時間をかけてつくられたクラフトビール。酵母をいっさいろ過しない製法が特徴で、個性溢れる贅沢な一品となっている。他にも秋田県の食材をメインにした様々なメニューを堪能できる。
雪国かき氷/700円(税込み)
■CHABAKKA TEA PARKS
「おしゃれに楽しむ日本茶エンターテインメント」をコンセプトに掲げる鎌倉発の日本茶セレクトショップ。全国各地の茶農家の手により作られた一番茶かつオーガニックに特化した希少価値の高いシングルオリジンを取り揃えている。日本初のビールサーバーから直接注ぎ入れる水出し煎茶「ドラフトティー」、有田焼や萩焼を使ったオリジナルの日本茶ドリッパーを使用し、コーヒーをドリップするように日本茶をドリップする「ドリップティー」など、新たなお茶の淹れ方や楽しみ方を鎌倉から国内外へ発信する。
ドラフトティー/770円(税込み)
■常陸野ブルーイング高輪ゲートウェイ
常陸野と呼ばれる茨城県の大地で育まれた食材を使った料理と「常陸野ネストビール」のペアリングを楽しむことができる。日本や茨城の文化を大切にした酒造りが特徴の「常陸野ネストビール」は今回の出店にあたり、定番商品にくわえ本会場限定品も提供。また、料理も様々なビールに合うように常陸野の大地で育った牛や豚などの食材をメインにしたメニューを開発し、ビールと料理による新しい食の驚きを提供する。本会場限定販売の「高輪オリジナルビール」は国産ゆずの香りが特徴で爽やかな風味がおすすめの一品。
コンビーフサンド/700円(税込み)
■PORTE STORE
「地域と都市の距離を、食を通して近づけたい」という想いがきっかけで設立されたPORTEは、 食を通して沢山の楽しさと繋がりの場を表現してきた。日本各地の様々な地域で出会った素敵な「心ある生産者」と信頼のおける「心ある料理人」を交え、小さな箱やフードトラックから素晴らしい食体験を届ける。イベントでは、一押しメニューの「ジビエソーセージと有機野菜のデリプレート」、 廃棄されてしまう香川県産の有機レモンや有機ベリーをシロップにした自家製有機レモネードやボイセンベリードリンクを用意。
猪のプレート/1,300円(税込み)
■ONDEN House
小麦・小麦グルテン不使用の「グルテンフリー」と余分な化学調味料や遺伝子組み換え食品を可能な限り排除した「ギルトフリー」を意識したお店。自然豊かな田で育ったコシヒカリ使用の米粉と画期的な製法でつくるパンやピザを中心に、安心安全でおいしい食体験を提供する。現在、原宿に構える店舗の営業はパン教室のみになっているが、イベント限定で販売を行う。
グルテンフリー さばバーガー/1,280円(税込み)
■骨董メシ 芝浜亭
さまざまな飲食店のプロデュースや国内外のメディアにも取り上げられるなど、料理人としての枠にとどまらず常に話題を集める森枝幹氏が、Takanawa Gateway Fest限定ショップを出店。骨董メシ芝浜亭の骨董メシは、「ゴモクメシ」と読む。中国では明代の1415年の性理大全という書物にも記載されていて、東アジアの地域で食され江戸時代の様々な料理書にも記載があるが、現在はなかなか見かけることがない。「骨董」には「いろいろな物の寄せ集め」という意味がある。イベントでは芝浜の魚市場に想いを馳せ海老やホタテや焼き魚、季節の野菜など様々な食材と、丁寧に引いた一番出汁で食べる汁かけ骨董メシ(ゴモクメシ)を提供。
骨董飯(ゴモクメシ)/500円(税込み)
■めっちゃバナナ
いま人気を博しているバナナジュース専門店。めっちゃバナナの濃厚バナナジュースは、世界有数のバナナ輸出国・南米エクアドル標高約300mの高地に、日本人によって拓かれたバナナ農園でつくられたバナナを使用。自然の地形をそのまま活かし可能な限り自然に近い環境を保ちながら、広大な農園に近隣からエクアドルの仲間たち約600人が集まり毎日笑顔でバナナを育てている。砂糖不使用なのに甘くて濃厚なバナナジュース。ジュースを味わって「めっちゃバナナ!」と言ってみよう。
めっちゃバナナ Mサイズ/500円(税込み)
■NEW NIPPON STORE
日本のモノづくりとそのクオリティを世界に発信する動画メディア「Japan Made」の編集長である河野涼氏が、全国の工房を厳選しキュレーション。衣・食・住・楽というコンセプトで展開する。元来「伝統工芸品」というものはかしこまったものではなく、あくまで日常的に使われる「暮らしの道具」のこと。そういった観点に回帰しつつ「現代にはどのような暮らしのデザインが必要なのか」を探求し続ける匠たちの技を集めた。


TakanawaGateway Festは利用ユーザーとスタッフの健康と安全の確保のため、3密(密閉、密集、密接)を避ける対策を講じたうえで開催。具体的には次の取り組みを行っている。
・予約制による入場者数の制限、会場内設備(お客さまの身体に触れる可能性のある設備・機器類など)の消毒の徹底、各ホールの換気などを実施。

・来場ユーザーには、入場時の検温、マスクの着用、ソーシャルディスタンス(適切な距離)の確保などへの協力をお願い。
・スタッフのマスク着用、手洗い・手指消毒の徹底、検温など実施
Takanawa Gateway Fest







