リーガルテック株式会社は、医療分野における手術支援アシストロボットの個人適応制御技術に関する特許検討において、自社開発の特許支援AIプラットフォームMyTokkyo.Aiが活用されたことを発表した。
医療現場における課題と導入背景
医療現場における手術支援ロボットは、術者の微細な動作を正確に反映する高度な制御性能が求められる。
一方で、術者ごとに関節の使い方や操作速度、力の入れ方といった動作傾向には個人差があり、従来の画一的な制御方式では補助精度の低下や操作負荷の増大といった課題が顕在化していた。
医療機器関連企業では、こうした個人差を前提とした制御技術の研究開発を進めていたものの、その技術的構想をどのように発明として整理し、先行技術との差分を明確化すべきかが知財上の課題となっていた。
MyTokkyo.Ai採用の理由
このような背景のもと、特許実務に特化したAIエージェントを備えるMyTokkyo.Aiが、研究開発部門と知財部門を横断して特許検討を効率化する手段として採用された。
MyTokkyo.Aiは、研究メモや構想資料といった非定型な情報を入力するだけで、AIが内容を解析し、「課題」「解決手段」「技術的効果」という特許出願に必要な構成要素へ自動的に整理できる点が評価されている。
また、特許全文データベースを参照しながら調査を行うため、医療ロボット分野における個人適応制御技術の先行事例との違いを短時間で把握できる点も導入の決め手となった。


発明要素の体系的整理と効果
本事例では、MyTokkyo.Aiを活用することで、以下の発明要素が体系的に整理された。
課題:操作者ごとに異なる動作傾向を把握し、個別に最適化された補助制御を行うことが困難である点
解決手段:操作者の関節角度および速度パターンをAIが継続的に学習し、次に行われる動作を予測。その予測結果に基づいて手術支援アームの補正動作を生成する制御方式
技術的効果:術者の動作癖による誤差を低減し、手技精度を約30%向上させるとともに、術者の操作負荷を軽減する効果
これらの内容を発明提案書として整理することで、研究開発段階の構想を特許出願に向けた具体的な形に落とし込むことができ、特許検討に要する時間と負担の大幅な削減につながった。
知財戦略支援
医療ロボット分野では、個人差や暗黙知をいかに技術として形式知化し、知的財産として保護するかが競争力の鍵となる。
MyTokkyo.Aiを活用することで、こうした高度かつ抽象度の高い研究開発テーマについても、発明要素の可視化と特許化検討の効率化が期待される。


