Flexion Roboticsは2026年6月9日、オーストリア・ウィーンで6月1日~5日に開催された「ICRA 2026」で、同社のヒューマノイドロボットを用いた完全自律型の実演デモンストレーションを3日間にわたり実施したことを公式Xで公表した。
期間中に合計300回のデモを行い、95%以上の高い成功率を記録している。

観客に囲まれた慣れない展示会場の環境で、ロボットにすべての判断を自律的に行わせることは極めて困難とされてきたが、人の手を介さないシステムを実稼働させた。
3層のシステム連携による完全自律飛行・移動の実現
今回のデモンストレーションでヒューマノイドロボットに課されたタスクは、「階段を移動し、床にある段ボール箱を拾い上げて、離れた場所にあるテーブルの上に置いた後、開始地点に戻る」という一連の複合的な行動である。
この複雑なタスクを人間が介入することなく達成するため、同社のソフトウェアスタックが全面的に活用された。
具体的には、同社の「コマンドレイヤー」が、提示された大きなタスクを細かな行動へと分解する役割を担う。
分解された行動を、ロボットの「モーションレイヤー」および「コントロールレイヤー」へと伝達し、実行可能な一連の完全自律シークエンスとして連結。これにより、ロボット自身が状況を判断しながら動く一連の流れが構築される。
95%以上の成功率から実世界への本格展開へ
3日間で計300回行われたライブデモンストレーションにおいて、ロボットは95%を超える成功率を達成した。
同社は今後、ライブ環境で稼働するロボットから継続的にデータを収集する方針である。集積されたデータを用いて「インテリジェンスレイヤー」の改良を進めることで、成功率を現在の95%以上から99.99%へと引き上げることを目指す姿勢だ。

