米国の電気自動車メーカーであるFaraday Futureは2026年8月9日、警備巡回ロボット「FF EAI Patrol System」を紹介する動画を公開した。
1回の展開でマッピング、脚だからこそ歩ける場所
FF EAI Patrol Systemは、施設に1回展開すれば、その施設全体をマッピングする。以降は廊下や階段、作業フロアといった場所を、自分で判断しながら移動することを可能にする。


ここで効いてくるのが、四足歩行ロボットで実践した点である。車輪で走るロボットであれば段差や階段の前で行き詰まる場面も出てくるが、脚で移動する構造であれば、既存の建物に大きな改修を加えずに導入できる可能性があるだろう。

移動中に人や障害物に出会った場合は、それらを避けたうえでルートを選択する。
動画のナレーションでは「疲れない。忘れない。手を抜かない」と、人間の警備員が抱えがちな疲労や見落としのリスクがないことを強調している。
見える映像と、見えない異常を両方とらえる
FF EAI Patrol Systemのもう一つの特徴は、可視映像とサーモ(熱)映像を把握できる点だ。動画では、同じ場所を撮った可視映像とサーモ映像が左右に並べて示されている。
この2種類の映像は、単に見た目を変えるだけの機能ではない。動画では、機器が発熱している様子をサーモ映像上で自動的に検知し、それがインシデントに発展する前に発見する場面が描かれている。目に見える異常だけでなく、温度という目に見えない変化も同時に監視できることが、このロボットの検知能力を支えている。

人の追跡ができるシーンも印象的だ。対象をロックオンして追跡し続け、対象が動けばロボットも一緒に動く。コントロールルームの担当者がインターカムを使えば、その声はそのまま現場に届き、警告も発することができる。検知、追跡、警告までを一つの流れとして完結させている点が、このシステムの実用性を高めている。




巡回はロボットに、判断は人に
マッピング、巡回、検知、記録という繰り返し作業をロボットが引き受け、警告を受けた後にどう対応するかという判断は人間が行う。
今回のFaraday Futureの取り組みは、パトロールの新しいあり方を示す事例として注目できるだろう。
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