株式会社 エルザ ジャパンは、ヒューマノイドロボットを手がけるBooster Roboticsと、国内販売代理店契約を締結したと発表した。
これに伴い、エントリーモデルの「Booster K1」とフラッグシップモデルの「Booster T2」の国内での取り扱いを開始する。出荷開始は2026年11月を予定している。
取り扱いの背景
AI技術はデジタル空間での処理にとどまらず、物理世界で自律的に動作し認知するエンボディドAI、フィジカルAIの実装フェーズへ進みつつある。
エルザ ジャパンはこれまで、GPUサーバーや高性能ワークステーションといった計算リソースを供給してきた。今回Booster Roboticsのヒューマノイドプラットフォームを加えることで、研究機関、教育機関、産業界におけるエンボディドAIアルゴリズムの開発・検証・実証実験の環境づくりを支援する。

エントリー向け「Booster K1」
Booster K1は、エンボディドAIの研究・教育向けのエントリープラットフォームである。身長は約95cm、重量は約19.5kgで、扱いやすいサイズに収めた。
自由度は脚部が各6、腕部が各4、頭部が2の合計22で、関節部には最大ピークトルク60N・mのアクチュエーターを配置している。

AIの演算性能は、開発規模や用途に応じて48 TOPS、117 TOPS、200 TOPSから選べる。搭載するメインプロセッサーとAI性能、バッテリー容量の違いで、4モデルが用意される。RoboCup Soccerの「KidSize」カテゴリーで優勝した実績があり、運動制御と耐久性が実証されているという。
フラッグシップ「Booster T2」
Booster T2は、より高度な自律動作に対応するフラッグシップモデルだ。身長は約140cm、重量は約42kgの等身大フォーマットで、モデルによって31~73の自由度を持つ。最大ピークトルク140N・mのアクチュエーターを備え、双腕で最大10kgの物を持ち運べる。

AI演算の基盤には、「Jetson Thor T5000」などを選択できる。これにより高度な環境認識と自律的な応答が可能になる。48V 10Ahのバッテリーを搭載し、最大3m/sの移動速度と連続2時間の歩行運用をサポートする。こちらも、腕部のエンドエフェクターと自由度の違いで4モデルがある。
製品仕様
製品名 | Booster K1 | Booster T2 |
|---|---|---|
分類 | エントリー向けモデル | フラッグシップモデル |
バリエーション | 4モデル | 4モデル |
身長/重量 | 約95cm/約19.5kg | 約140cm/約42kg |
自由度(DoF) | 22(脚6×2、腕4×2、頭2) | 31(脚6×2、腕7×2、腰3、頭2) |
最大ピークトルク | 60N・m | 140N・m |
AI演算性能/プロセッサー | 48 TOPS/117 TOPS/200 TOPS(選択可) | Jetson Thor T5000、高性能ARMプロセッサー |
最大可搬重量 | ― | 双腕で最大10kg |
バッテリー容量 | 2Ahまたは5Ah | 48V 10Ah |
連続稼働時間 | 30分(2Ah)/80分(5Ah) | 連続歩行2時間 |
通信機能 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
販売価格 | 担当営業に問い合わせ | 担当営業に問い合わせ |
出荷開始 | 2026年11月予定 | 2026年11月予定 |
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