エレクトロニクス商社のリョーサン菱洋株式会社は、企業向けフィジカルAI導入サポートプログラム「RYOYO RYOSAN AI Techmate Program for Digital Twin」(以下、AI Techmate Program)の人材育成メニューを拡充し、「フィジカルAI入門パッケージ」の提供を2026年10月より開始した。
提供の背景:導入前にエンジニアの基礎学習を進める
国内の製造業では、人手不足への対応や競争力の向上を目的に、現実世界でロボットが判断し行動して自動化を実現するフィジカルAIへの関心が高まっている。一方で、本格的な導入投資に踏み切る前に、自社エンジニアの技術的な基礎学習を進めたいという声が寄せられていたという。
リョーサン菱洋は2025年からAI Techmate Programを提供しており、今回その人材育成メニューを拡充する形で入門パッケージを用意した。
パッケージの内容:実機で学ぶ2つの構成
同パッケージは、フィジカルAIの開発で使われる模倣学習と強化学習を、ロボット実機を使って実践的に学べる環境を提供するものだ。座学だけでは身につきにくい、AIモデルとロボットの動作特性を体感しながら学べる点が特徴となる。主な対象は、初めてフィジカルAIを使ったロボット開発に取り組むエンジニアである。
模倣学習 入門パッケージA
人の操作をロボットに学習させる模倣学習を体験できる構成。ロボットアームの遠隔操作からデータ収集、AIモデルの学習・推論まで、一連の開発プロセスを検証できる。構成は次のとおり。
簡易ロボットアーム・テレオペツール(SO-101)
学習・推論環境(NVIDIA Jetson Thor)
カメラ、卓上三脚
VLA基盤モデル(NVIDIA GR00T N1.7)
データセット管理・学習フレームワーク(LeRobot)

強化学習 入門パッケージB
シミュレーション環境を活用し、ロボットが試行錯誤を通じて動作を最適化する強化学習を体験できる構成。構成は次のとおり。
簡易ロボットアーム(SO-101)
学習・推論環境(NVIDIA DGX Spark)
シミュレーション環境(NVIDIA Isaac Sim)
学習フレームワーク(NVIDIA Isaac Lab)
ROS 2(Robot Operating System 2)

引き渡し日から6か月間、5回まで利用できる技術サポート(メール対応)が付く。導入後の検証をスムーズに進めるための支援という位置づけだ。
利用上の注意点
同パッケージは、フィジカルAIの概念実証・評価・学習を目的とした研究・評価向けの入門構成で、量産設備としての利用や商用の実運用は対象外とされている。価格は為替や仕入価格、物流費、仕様変更などで変動する可能性があるため、個別見積もりとなる。構成物や付属品は予告なく変更される場合がある。
また、NVIDIA製のソフトウェア・モデルやオープンソースソフトウェアの利用には、各権利者が定めるライセンス条件が適用される。利用にはインターネット接続環境のほか、モニター、キーボード、マウスを利用者側で用意する必要がある。
ロボスタオンラインセミナー情報
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政府が掲げる「AIロボティクス戦略」、経済産業省の「GENIAC」、国産マルチモーダル基盤モデル開発プロジェクト「FRONTia」などについても掘り下げます。
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■Honda「P2」「ASIMO」の開発者、竹中氏が登壇
日本では約30年前から、人と共存するヒューマノイドの研究開発が進められてきました。その象徴的な存在が、Hondaの「P2」と「ASIMO」です。2026年4月には、その歴史的な技術的功績が評価され、「P2」が「IEEEマイルストーン」に認定されました。
ロボスタでは、Honda「P2」「ASIMO」の開発を中核で担った竹中透氏をお招きし、オンラインセミナー「Honda「P2」「ASIMO」が残した軌跡 開発者・竹中透氏が語るヒューマノイドの原点とフィジカルAI時代の未来」を2026年11月25日(水)に開催します。

当時のヒューマノイド開発の舞台裏と、そこから生まれた技術や開発思想、試行錯誤やブレークスルーについてお話しいただきます。
また、フィジカルAIによってヒューマノイドが再び世界的な注目を集める中、今後の技術進化や未来展望についても議論します。
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