三菱電機のフィジカルAI研究開発をProx Industriesが技術支援 NVIDIAのOmniverseとIsaac Simを活用

三菱電機のフィジカルAI研究開発をProx Industriesが技術支援 NVIDIAのOmniverseとIsaac Simを活用

Prox Industries株式会社は2026年10月22日、三菱電機が進めるフィジカルAIの研究開発において、複数ロボットの協調動作を検証するためのシミュレーション活用に関する技術アドバイザリ支援を実施したと発表した。

この取り組みでは、NVIDIAのOmniverseとIsaac Simを活用した。シミュレーション環境の整備から、周囲の状況に応じた行動の実装、ロボット間の情報共有や協調動作の検証まで、技術的な助言と実装に関する知見を提供したという。

取り組みの背景

複数のロボットが協調して動作する研究では、個々のロボットの認識・判断・制御と、通信による情報共有をどう組み合わせるかが課題になる。シミュレーションは、こうした技術要素を組み合わせ、環境や条件を変えながら動作を検証するための手段となる。

Prox Industriesは、AI・ロボティクスとシミュレーションに関する知見を生かし、三菱電機におけるフィジカルAI・通信・センシングを組み合わせた研究開発を支援した。

主な支援内容

シミュレーション環境の整備と強化学習の活用

ロボットモデルや検証環境の構築、物理特性の設定など、シミュレーション上で動作を確認するための環境整備について、技術的な助言を行った。

あわせて、Isaac Labを用い、四足歩行ロボットの歩行・物体運搬や、ロボットアームによる物体の把持・移動を題材に、強化学習の設定方法や、学習結果を踏まえた改善の進め方を共有した。

画像認識・言語理解をロボットの動作につなげる実装

画像処理やVLM(画像と言語を扱うAIモデル)による対象物・障害物のセンシングと、LLM(大規模言語モデル)による言語指示の解釈・目標選択についても、実装と検証の方法を助言した。

カメラ画像から得たセンシング結果をロボットの動作につなげる構成や、指示内容に応じて運搬先を選ぶシナリオを題材に、実装例の共有や技術レビューを実施している。

ロボット間の情報共有・協調動作の検証

ロボット同士が通信で情報を共有し、それぞれの動作を連携させる仕組みの実装・検証についても助言した。検証の過程で生じた技術的な課題を整理し、改善方針の検討も支援したという。

これらを通じて、複数ロボットの協調動作に関する実装・検証の知見を共有し、三菱電機における継続的な研究開発に向けた基盤づくりを支援した。

Prox Industriesについて

Prox Industriesは、AIとロボティクスの技術を通じてフィジカルAIの研究開発・実装に取り組む、東大・松尾研発のスタートアップだ。ロボット基盤モデルやシミュレーションの活用をはじめ、企業の研究開発から実機導入に向けた検証までを支援している。

今後も、企業の研究課題に応じた環境構築、技術検証、開発支援を通じて、フィジカルAIの研究開発と社会実装を推進するとしている。


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