三菱電機「MELFAロボットパートナー」に参画したホロラボ 産業用ロボットを遠隔操作する「arm-pilot」を提供開始

三菱電機「MELFAロボットパートナー」に参画したホロラボ 産業用ロボットを遠隔操作する「arm-pilot」を提供開始

株式会社ホロラボは、三菱電機株式会社が展開する産業用・協働ロボット「MELFA」のパートナー制度「MELFAロボットパートナー」に、ソフトウェアパートナーとして参画した。

あわせて、XR機器のハンドトラッキングでMELFAを遠隔操作できるテレオペレーションソフトウェア「arm-pilot(アームパイロット)」の提供を開始する。

非定型作業の自動化とフィジカルAIの学習データ収集を見据える

製造・物流の現場では人手不足が深刻化し、ロボットによる自動化が進んでいる。一方で、ティーチングが難しい非定型作業や人の判断を要する作業は自動化が難しく、いまも人が現場で担っているのが実情だという。その中には、危険・過酷な環境での作業や、熟練者の技能に依存する作業も少なくない。

そこで期待されているのが、人が離れた場所からロボットを操作するテレオペレーションである。さらに近年は、人の操作データを学習してロボットに自律的な作業をさせるフィジカルAIへの注目が高まっている。テレオペレーションは遠隔操作の手段であると同時に、AIが学ぶためのデータを集める手段としても重要性を増している。

ホロラボはこれまで、XR・AI・3D技術を活用し、製造・建設・インフラ分野のDXを支援してきた。2025年12月にはBeyondge株式会社と共同で、スマートグラス、ロボット、AIを組み合わせた企業向けサービス「Xynapse AI for Enterprise」を開始している。今回のパートナー参画により、国内外で広く導入されているMELFAとの連携を強化し、XRとロボットを組み合わせたソリューションを製造現場に届けていくとしている。

MELFAロボットパートナーとは

MELFAロボットパートナーは、三菱電機とパートナー企業が連携し、ロボットシステムの導入から保守まで、顧客の自動化システム構築をトータルに支援する制度である。ホロラボは、シミュレータや解析ツールなどを対象とする「ソフトウェアパートナー」として登録された。

テレオペレーションソフトウェア「arm-pilot」の特長

arm-pilotは、XR機器のハンドトラッキングを使ってMELFAを遠隔操作するソフトウェアである。特長は次の2点。

  • 手の動きで直感的に操作:XR機器のハンドトラッキングで手の位置と姿勢を取得し、ロボットを手の動きに追従させる

  • MELFAとネイティブ連携:MELFAのロボットコントローラーが備えるリアルタイム外部制御機能を通じて、ロボットを制御する

対応デバイスは、Meta Quest 3である。

想定される活用シーン

  • 高温・有害物質・クリーンルームなど、危険・過酷な環境での遠隔作業

  • ティーチングが難しい非定型・少量多品種の作業

  • 操作データを収集し、フィジカルAIの学習データとして活用

今後の展開

ホロラボは、MELFAロボットパートナーとして三菱電機および各パートナー企業と連携し、arm-pilotを活用した遠隔操作ソリューションの導入を推進する。


ロボスタオンラインセミナー情報

ロボスタでは、国産のヒューマノイドや四足歩行ロボットの開発・量産を目指すHighlandersの増岡宏哉CEOをお招きし、オンラインセミナー「国産ヒューマノイド『N』量産と知能化への挑戦 Highlandersが描くフィジカルAIと実世界データ戦略」を10月22日(木)に開催します。

オンラインセミナー「国産ヒューマノイド『N』量産と知能化への挑戦 Highlandersが描くフィジカルAIと実世界データ戦略」を10月22日(木)に開催

Highlandersは、三菱自動車の工場で活用するヒューマノイドロボットの共同開発と、京都製作所京都工場におけるHighlanders製品の量産化について協議を進め、2027年の早い時期の生産開始を検討しています。
また、ロボットを製造、物流、インフラなどの現場で稼働させ、視覚、力覚、触覚、遠隔操作などの実世界データを蓄積。そのデータを独自のフィジカルAI基盤モデルの学習に活用し、進化したAIを再びロボットへ展開する「データフライホイール」の構築を掲げています。

セミナーでは、国産ヒューマノイドの社会実装と量産、日本発のフィジカルAI産業の可能性などについて深掘りしていきます。ぜひご参加ください。
詳しくはこちら

■自民党ロボット議連・山田太郎事務局長が語る『日本のフィジカルAI開発戦略』

日本はフィジカルAIでどう勝つのか。ロボット基盤モデル、VLA、実世界データなどの技術動向から、国家戦略の実行ロードマップまで。技術と政策の両面から読み解く85分間。

ロボスタでは、米PTCでの勤務や製造業向け企業の経営経験を持ち、現在はロボット議員連盟の事務局長としてAIロボティクス政策を推進する参議院議員・山田太郎氏をお招きして、オンラインセミナー「日本はフィジカルAIでどう勝つのか ~ロボット議連・山田太郎事務局長が語る「AIロボティクス戦略」実行フェーズ~」を11月13日(金)に開催します。

【オンラインセミナー#30】日本はフィジカルAIでどう勝つのか ~ロボット議連・山田太郎事務局長が語る「AIロボティクス戦略」実行フェーズ~

日本が強みを持つ産業用ロボットや製造業、部品・制御技術を、ロボット基盤モデルの開発や実世界データの収集・活用にどう結びつけ、国際競争力を高めていくのか。
政府が掲げる「AIロボティクス戦略」、経済産業省の「GENIAC」、国産マルチモーダル基盤モデル開発プロジェクト「FRONTia」などについても掘り下げます。
詳しくはこちら

■Honda「P2」「ASIMO」の開発者、竹中氏が登壇

日本では約30年前から、人と共存するヒューマノイドの研究開発が進められてきました。その象徴的な存在が、Hondaの「P2」と「ASIMO」です。2026年4月には、その歴史的な技術的功績が評価され、「P2」が「IEEEマイルストーン」に認定されました。

ロボスタでは、Honda「P2」「ASIMO」の開発を中核で担った竹中透氏をお招きし、オンラインセミナー「Honda「P2」「ASIMO」が残した軌跡 開発者・竹中透氏が語るヒューマノイドの原点とフィジカルAI時代の未来」を2026年11月25日(水)に開催します。

【オンラインセミナー#31】Honda「P2」「ASIMO」が残した軌跡 開発者・竹中透氏が語るヒューマノイドの原点とフィジカルAI時代の未来

当時のヒューマノイド開発の舞台裏と、そこから生まれた技術や開発思想、試行錯誤やブレークスルーについてお話しいただきます。
また、フィジカルAIによってヒューマノイドが再び世界的な注目を集める中、今後の技術進化や未来展望についても議論します。
詳しくはこちら

《ロボスタ編集部》

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