NVIDIAは同社のブログ内で、テスラモーターズの自動運転車に「NVIDIA DRIVE PX 2」が採用されたことを発表し、報道関係者向けのプレスリリースでもそれを公表した。
その情報によると、テスラモーターズは今後、すべてのテスラ車両(Model S、Model X、発売予定のModel 3)に、完全な自動運転機能を提供できる車載「スーパーコンピュータ」を装備すると発表。
今後装備される車載「スーパーコンピュータ」には「NVIDIA DRIVE PX 2」AIコンピューティング・プラットフォームが採用される予定だ。
このコンピュータは、既存システムの40倍を超える処理能力を持ち、テスラ社の開発した視覚、ソナー、レーダー・プロセッシング用に構築されたディープ・ニューラルネット(DNN)を処理すると言う。
NVIDIAは本年10月に開催された同社が開催するイベント「GTC JAPAN 2016」でも「NVIDIA DRIVE PX 2」を発表、基調講演や関連セミナーで1000兆円規模のトランスポーテーション産業を創出することを公言している。
「NVIDIA DRIVE PX 2」はオートクルーズから完全な自動運転まで、同一のプラットフォームで拡張できるコンセプトを持つ。NVIDIAは自動運転用のOS「DRIVEWORKS」も開発・提供し、メーカーやデベロッパーが自動運転車の開発がしやすい環境を含めて提案している。
なお、自動運転プロジェクトとしては中国のBaidu(百度)との共同開発も発表している。
テスラが採用したことで、自動運転技術プラットフォームに関する業界地図や勢力関係など、動向が大きく変わっていく可能性が出てきた。
「AI時代はCPUからGPUへ」自動運転やロボット開発にも~ディープラーニングにGPUが向いている理由
ディープラーニング最新情報 「AI×ロボット」機械学習とニューラルネットワークの夜明け(ロボスタ)


