【SoftBank World 2016 徹底レポート(23)】「Pepper for Biz 2.0」で提供開始 アプリパックで広がるPepper活用

今回のPepper Worldで発表された「Pepper for Biz 2.0」。Pepper for Biz 2.0では、「コンテンツを安価に制作するためのクラウドソーシングサービスの提供」や「Pepper専用ユニフォームやステッカーの販売」など、新しい取り組みが注目を集めているが、提供アプリの拡充も大きな目玉の一つだ。

8月以降、順次for Bizのプリインストールアプリやマーケットアプリが拡張されていく。今回は、SBW2016の2日目に行われた「Pepper for Biz 2.0 アプリパック徹底解説(ソフトバンクロボティクス 藤原翔平氏)」のセッションをもとに、拡充アプリを紹介する。


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冒頭では、108名を対象に行われた「Pepper for Biz 2.0」利用者のアンケートを紹介。顧客が欲しいアプリが「接客」「受付」「インバウンド」「ヘルスケア」の4つに分類されることが紹介された。


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接客アプリには「集客UP・売上UP」「人手不足解消」「顧客データ分析」が求められており、接客だけでなく、集客から決済・バックオフィスまでPepperが担うことができる。例えば、集客用のアプリとしてはPepperが呼び込みを行うアプリや、クーポンの発行を行うアプリがある。藤原氏は「人が呼び込みを行うと白々しさが出てしまうことがある。そこがロボットだとスムーズに耳に入る」と人よりも呼び込みにはロボットが優れていることを説明。

続けてサイネージとの違いについて「映像が流れているだけ、音声が流れているだけだと注意を集められないという現状がある。人間の脳は人の形をしたものを認識する」と、人型ロボットの優位性を説明した。


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受付アプリでは、企業の受付だけでなく、デパートやホテルなどでも使うことができるフロアマップや、店舗の待ち時間をより有意義に過ごすための「Airウェイト」などが紹介された。フロアマップは、日本語だけでなく、英語中国語でも表示が可能で、こちらはプレインストールのアプリとしてPepperにインストールされている。Airウェイトは店舗の来店受付から番号券の発券まで行うことができる、リクルートライフスタイルが提供するシステム。それがPepperに導入されることで、待ち時間をPepperが楽しませてくれたり、お店を離れていても順番になるとPepperから電話がかかってきて教えてもらうことができる。


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インバウンドアプリでは、2020年のオリンピックに向け、年々増加している外国人旅行客に対応可能なPepperアプリが並ぶ。バーコード商品説明では、商品のバーコードを読み込ませると、その商品をPepperが英語・中国語で紹介してくれる。


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ヘルスケアアプリでは、主に介護施設向けのアプリが紹介された。施設の入居者が夜間に徘徊して、施設を出てしまうことは、介護施設において大きな問題になっている。そこに対応するのが「徘徊見守りアプリ」。50歳以上の方にだけPepperが反応し、その情報はSlackを通じて施設の担当者に送られる。まだまだ人間に比べれば全てを未然に防げるレベルではないと思われるが、今後画像認識機能の精度が上がり、人を呼ぶのではなくその場で声掛けをして部屋に戻すようなことができるようになれば、介護の現場にとって、非常に「便利な」ロボットになることだろう。


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このように、Pepper for Biz 2.0では、接客・受付・インバウンド・ヘルスケアの4つの領域にまたがったアプリパックが準備される。中には有料のものもあるが、基本的な機能は無償で提供されるため、Pepper for Biz利用者であれば今までと同様月額5.5万円でこれらの機能を活用することができる。

有料のアプリには「マーケットアプリ」と「個別開発アプリ」の2種類があり、マーケットアプリについてはロボアプリマーケットfor Bizで購入することが可能だ。個別開発アプリは名前の通り、各社に合わせてカスタマイズされたものが提供される。

昨日台湾の法人向けPepperの販売開始が発表された。世界規模でますますPepperの法人アプリの拡張は進んでいくことだろう。今後、法人向けのアプリパックが拡張されていけば、自ずとPepperの法人利用は進んでいくはずだ。


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ロボスタ編集部
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