小中学校でのプログラミング教育を推進する「Pepper 社会貢献プログラム」をソフトバンクが発表、無償で3年間貸し出し

ソフトバンクグループは、プログラミング教育や社会貢献に活用してもらうことを目的に、人型ロボット「Pepper」を3年間、無償で貸し出す「Pepper 社会貢献プログラム」を2017年3月に開始することを発表した。
対象は自治体および非営利団体で、小中学校でのプログラミング教育に活用してもらいたい考えで、社会貢献活動の一貫として取り組む。



Pepper 社会貢献プログラム

「Pepper 社会貢献プログラム」には「スクールチャレンジ」と「ソーシャルチャレンジ」がある。

■スクールチャレンジ
貸し出しを希望する自治体が管轄する公立小中学校において3年間Pepperを活用したプログラミング授業を実施してもらう。
各校のプログラミング授業内で児童・生徒が制作したPepperのアプリケーションや関連する取り組みについての発表コンテストを自治体が3年間毎年実施することなどの応募条件がある。

■ソーシャルチャレンジ
Pepperを活用した社会貢献につながる取り組みを提案した非営利団体に、3年間その取り組みを実行してもらう。

なお、同社グループは各自治体が選出したチームの中から最優秀チームを決める大会も毎年開催する予定。



公立学校でのロボット教育

同社はPepperの兄弟ロボット「NAO」を使用し、公立小学校では初めて東京都渋谷区の広尾小学校において、ロボットのプログラミング授業の開催に協力するなど、ロボット教育に対して積極的な姿勢だ。
このプログラムではNAOと同様、操作が直感的で簡単な「コレグラフ」というプログラミング・ソフトウェアを使い、NAOより大きい、お馴染みのPepperの活用を推進していく。

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詳細と応募方法は「Pepper 社会貢献プログラム」ホームページで確認できるので、気になる人はチェックしてみよう。


「Pepper 社会貢献プログラム」の概要

1. 募集期間
2016年11月8日 午前10時~21日 午後6時

2. 貸出内容
Pepper(一般販売モデル)など
応募状況に応じて、最大100校程度の学校および15程度の非営利団体に貸し出す予定。

3. 貸出期間
2017年3月~2020年3月

4. 選考結果
2016年11月30日(予定)に応募自治体・非営利団体にメールにて通知。

5. 応募方法・詳細は「Pepper 社会貢献プログラム」ホームページにて

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神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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