なぜ人間はロボットとセックスしなければならないのか?

THE WEEKに掲載されたChristine Roによるコラム「Why we should all be having sex with robots」が興味深い。

「なぜ私たちはロボットとのセックスをしなければならないのですか?」と題して、この件について様々な意見がまとめられている。

セックスロボットの問題は神経質な問題で、常に様々な議論を生み出している。様々な考えは過去にロボスタでもお伝えしてきているが(当ページ下段の関連記事をどうぞ)、今回のコラムの中にはまだ紹介していない新しい考え方も登場しているので、いくつかトピックスをピックアップして紹介したい。

まずセックスロボット反対派の意見から。

・多くの人にとって、ロボットとセックスするという考え自体が、非常に不快なこと。
・無生物と寝ることは哀れなことであり、そして気味が悪い。
・性的なコンテンツは昔から道徳的な人間から非難されてきた。
 (古くは官能小説、ポルノ雑誌、オンラインポルノ、VRポルノ、サイバーセックス
  など、技術の進化と共に、発展してきた。そしてセックスロボットが誕生するまで
  に技術が進化した。)
・セックスロボットの登場は、人をモノとしか見なくなってしまう懸念がある。
・完璧なセックスロボットに、不完全な人間は勝てなくなってしまう。

一方、Christine Roは違う見方も示している。セックスロボット肯定派の考え方である。

・セックスロボット登場以前から、人間は性的な喜びを得る機械を使ってきた。
 (バイブレーターは何世紀にも渡って存在しており、時代とともに高度化してきた。)
・セックスロボットは、これらの機械を論理的に拡張、発展させたものにすぎない。
・考古学や文学から知れるように、機械文明発達前でさえ、性的経験の一部として
 「物」を使用してきた歴史がある。
・性的玩具とセックスロボットの境界線は明確なものではない。
・セックスロボットはセックス初心者の訓練相手になりうる。
・障害を持つ人に価値あるサービスを提供しうる。
・ポルノのように、状況に応じて人間二人のカップルにとって有益になりうる。
・人間のパートナー不在のときの代わりになりうる。
・人間を置き換えるのではなく、補完するものを考えるべきである。

セックスロボット反対派、肯定派、どちらの意見も噛み合うものではない次元での意見ではあるが、この先どのようなコンセンサスがとられていくのか、注意深く見守っていきたい。

なお、エコノミスト誌が2006年の記事で「2011年までに、人間はロボットとセックスをしている」と予想しているが、実際2017年の現在でもそうなってはいないし、またそれがいつになるのかは、まだわからない。

僕はこう思った:
どうなんだろうね? 肯定派の意見の方が、説得力があるように思えたけど、否定派の意見もわからなくもないし・・・。みなさんはどう思われましたか?


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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。