デジタルハリウッド サービスロボティクス専攻(アスラテック)の授業が行われました

2月15日、デジタルハリウッド サービスロボティクス専攻の授業が行われました。今回の講師はアスラテックの羽田さん。講義内容は「ロボットの制御ソフトウェア V-Sido OS の導入紹介と、ロボット向けソフトウェアビジネスの未来」です。


まずは、羽田さんの自己紹介から。


1998年にソフトバンクに入社後、IT系専門雑誌の編集担当をしていた羽田さん。この時にTVチャンピョン「ケータイ王選手権」で優勝します。これがキッカケで通信部門に異動。現在のアスラテック株式会社は2013年立ち上げ時より参画し、現在は事業開発部門の責任者を務めています。また、任意団体ロボットパイオニアフォーラムジャパンの代表幹事でもあります。


今回の授業は小テストからはじまりました。


スライドに映し出されたものを見て、それがロボットかどうかを答えるというものです。ASIMOやPepperは見た瞬間にロボットと思う方が多いと思いますが、ドローンや自動運転カー、人工知能はどうでしょうか?


この小テストに出た題材を元に、ロボットの定義とロボットの分類について学びます。産業用ロボットのブームや二足歩行ヒューマノイドのブームを経て、今ロボットビジネスを行う意味についてお話を頂きました。


続いて、ロボット開発におけるハードルについてです。現状、専門知識を必要とする駆動制御さえなんとかできれば、ロボットの専門メーカではなくともロボット開発ができるようになりつつあります。


駆動部分を制御するのがアスラテック社の V-Sido OS です。

リアルタイムでロボットを動かすためのロボット制御ソフトウエアである V-Sido OS は、不安定な足場や急な衝撃を受けたときでも倒れにくい安定性を備えているのが特徴です。また、多種多様なロボットを制御することもできます。

後半は、ロボットビジネスに参入するための方法についてお話頂きました。


現状のロボットビジネスは、どのような企業でも参入するチャンスがある状況と言えます。ロボットビジネスに参入する際には、やることとやらないことと明確に切り分けることが重要です。参入するための方を8つに分け、現在既にロボットビジネスを行っている企業に当てはめていき、羽田先生からの解説を頂きました。



各社がどの領域の役割として担っているかを解説していただくことで、現状のロボットビジネスへの理解が整理できました。また、自社でロボットビジネスに新規参入する際、どの領域を担ってビジネスを行うのかの戦略も立てやすくなると思います。


続いて、「ネットビジネスの生態系の4つのキー」について説明を頂きました。


過去にiモードがどのようなことをしてきたかを元に今後ロボットビジネスを加速していくために、何が必要で何をしていくべきかについてのお話は、過去の実例があるだけに理解の進むお話でした。


最後の質疑応答では、以下のような質問が出ました。


・2020年までに動きを学習するようなアプリは出ると思いますか。
・ロボットが世の中に広まっていくきっかけはなんだと思いますか。
・企業に対してロボットを売る際、必要なことは何だと思いますか。
・ロボットでいうところのビッグデータってどういうものになりそうでしょうか。
・V-SidoOS をオープンにするお考えはありますか。
・コミュニケーションロボットでの駆動系で皆さんどの点に苦労されているかを教えてください。

今日の講義は以上です。今回は講義中に随時質問を受け付け、その質問を元に更に解説を行う形で進行され、色々なトピックについて理解が深まった回でした。


みなさまお疲れ様でした。



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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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