【徹底調査】国内販売間近? Amazon、謎の会社を通じて「Echo」の技適を取得済み!? - (page 2)

Amazon Echoの技適は?

ここからやっと本題に入りたい。Amazon Echoの技適の状況はどうなっているのか。


なぜかアマゾン名義の技適が存在しない

前述の技術基準適合証明等を受けた機器の検索を使って、「Amazon」や「アマゾン」と名前を検索しても何も出てこない。これは不思議な事ではないだろうか。というのも国内販売されている「Amazon Fire TV Stick」などは技適が必要なデバイスだが、アマゾンが技適を通さずに販売するとは考えられない。仮にEchoがなくても、Fire TVの技適は通しているはずなのだ。


Fire TVの技適を申請したのは誰か?

検索で出てこないのであれば、実機に書かれた技適マーク確認すればよいという話になる。



そこで国内向けAmazon Fire TV Stickを確認すると、技適マークはきちんと書かれていた。そしてその横に技適証明番号も表示されている。「201-150114」がその番号だった。

再び総務省の技適検索サービスで、今度は「番号」で検索してみた。すると検索結果が表示された。



氏名は「Enda Gormley Sile LLC」で申請されている。アマゾン名義ではなかったから検索でヒットしなかったというわけだ。さらに、この名義ではこのFire TVのみの申請で、他のデバイスを申請していない。かつこの会社のWEBサイトも存在しないようだった。これは何を意味しているのだろうか。


謎の会社が申請している・・・?

Photo: robot start inc.

ここで仮説として、Amazonはデバイスごとに違う会社の名義で申請をしているのではないかと考えてみた。しかし謎の会社の名前を闇雲に検索することはできない。

ここで思いついたのは、Amazon Echoの「FCC ID」の調査だった。


実機でFCC IDを確認できる

Photo: robot start inc.

ロボスタ編集部にはAmazon Echo、Amazon Echo Dot、Amazon Tapなど販売中の米国向けデバイスはすべて実機を所有している。つまり、FCC IDは実機で確認できるのだ。

■Amazon Echo
 FCC ID ZWJ-0823

■Amazon Echo Dot
 FCC ID 2AHSE-2045

■Amazon Tap
 FCC ID 2AET6-0610

それぞれのFCC IDは上記の通りだった。


FCC IDで申請している会社がわかるかも?

FCC IDを入力すると詳細がわかるFCC IDの検索サービスがある。いろいろなサービスがあるのだがここでは以下「Searchable FCC ID Database」を使って話をすすめたい。


Searchable FCC ID Database

ここにAmazon Echo、Amazon Echo Dot、Amazon TapのFCC IDを登録すれば少なくとも申請者の情報はわかるはずだ。

■Amazon Echo
 https://fccid.io/ZWJ-0823
 登録者:Igluu LLC
 年月日:2014/11/6〜2016/5/23

■Amazon Echo Dot
 https://fccid.io/2AHSE-2045
 登録者:Altocumulous LLC
 年月日:2016/9/14〜2016/12/5

■Amazon Tap
 https://fccid.io/2AET6-0610
 登録者:Moon Winker L.L.C.
 年月日:2016/3/4

結果、狙い通りFCC IDから申請した会社がわかった。しかも3つのデバイスで登録者が違っていた。また、その各社はそれぞれのデバイス以外の申請はしていない状況だった。Fire TVと同じパターンだ。


Photo: Searchable FCC ID Databaseによる認証試験の様子

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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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