日本企業からは初! AI研究の非営利団体「パートナーシップ・オン・AI」にソニーが参画を表明。参画代表は北野宏明氏

既にニュースでお伝えしているとおり、人工知能(AI)技術の啓発と、倫理面を含めた人間社会の課題解決に共同で取り組むことを目標に、米国で設立された非営利団体「パートナーシップ・オン・AI」に、日本企業からは初めてソニーが参加することになりました。

ソニーは、AIやロボティクスに係る研究開発や事業活動を通じて得られた知見を活かし、

  • 人とAIの適切な協力関係をいかにして構築するか
  • 高度化するロボティクスや異なるレベルの自律性を兼ね備えた製品・サービスに対してAIはどのように適用可能か

といったテーマを中心に、この団体内での幅広いステークホルダーとの対話に参加していくことを表明しています。



ソニーからは北野氏が参画

代表として参画するのは、ソニー執行役員コーポレートエグゼクティブの北野宏明氏(冒頭の写真)。
ソニーコンピュータサイエンス研究所の代表取締役社長です。

北野氏はロボットによるサッカー競技等の国際大会「ロボカップ」の発起人であり、「サステイナブル・リビング・アーキテクチュア」と「ノーベル・チューリング・チャレンジ」を含めた3つのチャレンジを掲げています。

「シンギュラリティ大学」の「ジャパン グローバルインパクトチャレンジ(GIC)」で語られた3つのチャレンジ(2017年2月)

「サステイナブル・リビング・アーキテクチュア」は、発展途上国などのインフラのない場所でも東京やシンガポール並みの生活水準を実現するをテーマにした活動です。
「ノーベル・チューリング・チャレンジ」は、2050年までに医学・生命科学分野でノーベル賞級の発見をする人工知能システムを開発する(自律的に研究を行うAIサイエンティストがノーベル賞選定委員に、人間ではないと気付かれないで受賞できるか)、というのが目標です。

なお、「パートナーシップ・オン・AI」は、アマゾン、フェイスブック、グーグル(ディープマインド)、IBM、マイクロソフトが2016年9月に発足、2017年1月にアップルが参加して6社が創設メンバーという位置付けの団体です。
今後の活動が楽しみです。

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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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