制作は「ルンバ」の開発者、「スパッ!」と気持ちよく雑草を刈るロボットがKickstarterで大幅達成

「雑草」を見つけては、下についた回転式のカッターでスパッとそれを切っていく。ルンバの開発者で、現Franklin Robotics社のCTOを務めるジョー・ジョーンズ氏が作った、除草ロボット「Tertill」がKickstarterで資金調達を行っており、海外を中心に話題になっている。

スパッ!

Tertillは庭の雑草を刈り取るソーラー式のロボット。庭は外のため、天候がロボットに与える影響が気になるところだが、このロボットは雨風に耐えることができるという。


ルンバの開発者で、現Franklin Robotics社のCTOを務めるジョー・ジョーンズ氏

さらに心配になるのが、雑草以外の「育てている植物を刈ってしまわないか」ということだ。説明によれば、このロボットは植物の高さを認識しているのだという。雑草を定期的に刈っていれば、高さは一定以下に保たれるため、それに狙いを定めて刈り取ることができる。育てたての植物については、下の画像のような植物を防護する囲いをつけておけば、ロボットが避けるように雑草を刈り取ってくれる。



雑草はまた発芽するかもしれないが、日々このロボットが見守ることで、葉っぱをつけるような極端な栄養の消費をすることがなくなるため、他の植物への影響を最小限にすることができるのだという。通常このような雑草を取り除くために、多くの庭をもつ家庭では除草剤を使っている。しかし、そこはやはり化学薬品。ペットや子供に対する悪影響なども心配も出てくるはずだ。ロボットが「アナログ」に刈っていく方が何かと安心である。



このロボットは、ルンバでも使われている技術を用いて、庭中を満遍なく動き回ることができる。庭の端には2cm程度の柵があれば良いというから、レンガを置いておくのも良いし、有刺鉄線のようなもので囲っておくのも良いかもしれない。



ソーラーパネルから蓄えたエネルギーを効率よく使うことで、曇りの日でも十分に動き回ることができる。そもそも曇りが続けば雑草も育たないという意味では、太陽光発電という手法は理にかなっているとも言えるだろう。

サイズは幅が21cmの円形で、高さは12.1cm。ある程度の大きさがあるため、誤って踏みつけてしまう心配もなさそうだ。

日本の、特に都心で行われている家庭菜園は、そもそも庭のサイズが大きくないためこのようなロボットは不要かもしれない。しかし、土地が広い地方などでは、活用したいという方も多いだろう。

現在Kickstarterで資金調達中。価格は249ドルから。現在およそ21万ドル(約2400万円)が集まっており、目標額の12万ドルを大幅に上回っている。

ABOUT THE AUTHOR / 

ロボスタ編集部

ロボスタ編集部では、ロボット業界の最新ニュースや最新レポートなどをお届けします。是非ご注目ください。

PR

連載・コラム