10月3日〜6日にかけて開催される「CEATEC JAPAN 2017」。開催に先駆け、本日10月2日、メディア向けに一部の展示が先行公開された。ロボスタでは、CEATECの注目ロボットなどを先行で公開していく。
ユカイ工学の「Qoobo」も今回のCEATECで初お披露目されたロボットの一つだ。Qooboはしっぽのついたクッション型セラピーロボット。猫のようなしっぽがついており、クッションを撫でると、このしっぽがゆらゆらと揺れる。そっと撫でるとふわふわと、たくさん撫でるとぶんぶんと、しっぽを振って応えるのだという。
撫で方によって変化するしっぽの反応を、撫でる人自身が解釈して擬似的な心のやりとりを生み出す。ユカイ工学は、「毎日の生活に癒やしを求める人やペットを飼いたくても飼えない人に使っていただきたいと考え、ユカイ工学の持つロボティクス技術を活用して開発しました」と開発経緯を語った。
「撫でられている」という検知に使用されているのは加速度センサー。これによって、傾きを検知し、その大きさによってしっぽを振る反応の大きさが変わるのだという。
「Qoobo(クーボ)」の名前は、フランス語で「しっぽ」を意味する「クー(Queue)」と「ロボット(Robot)」に由来する。「疲れて家に帰った時、癒やしの存在が家にいてくれたら…」というユカイ工学の女性デザイナーの想いをきっかけにプロジェクトがスタート。犬や猫のように癒やしを与えてくれるロボットをつくろうと、動物の「しっぽ」に着目しQooboを開発した。
サイズは、幅330mm×高さ160mm×奥行き540mm、重さは約1kg。膝に乗せたり抱き上げたりするときにちょうどいい重さ・サイズ感や撫でた時の気持ちのいい手触りにこだわって作られた。発売は2018年夏頃を予定している。
またユカイ工学は、上記のQooboと同じく、参考出展という形で音声ユーザーインターフェースロボット「こだま」を展示している。こだまは、東芝映像ソリューションの音声対話デバイス技術「A/UN(アウン)」を搭載した人に寄り添う次世代型ロボットのデモ用のロボット。ブースでは、温度センサーの情報を元に、扇風機の操作を行うデモなどが行われていた。
A/UNは、指示待ちではなくセンサーで取得した情報を元にロボットから家電操作の提案などを行う「心づかい機能」と、ロボットが間違った会話をしていても発話中に「割り込み指示」ができるようになる「割り込み指示機能」を搭載している。
ユカイ工学は、この「A/UN」を様々なロボット向けに提供していくことを想定している。
これらのロボットは、10月3日〜6日まで幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2017」、ユカイ工学ブースで見ることができる。
Qoobo | ユカイ工学