人工知能(AI)のIQが上昇中、いずれ人間を抜く日も近い?

2017年6月に発表された論文「Intelligence Quotient and Intelligence Grade of Artificial Intelligence」の中から、幾つかデータを紹介する。
この研究はFeng Lui、Yong Shi、Ying Liuによるもので、ネブラスカ大学中国科学アカデミー、情報科学技術大学など様々な学校と提携して行われた。また2014年〜2016年の調査結果が元になっている。
研究内容はGoogle、Baidu、SiriなどのAIシステムのIQレベルを決定して、人間の知性を比較するという内容だ。
過去2年でのAIエンジンIQ成長
まず2014年と2016年時点でのIQ比較データ。
GoogleのAIが2年でおよそ2倍の賢さとなった。またGoogle以外も成長が見られ、継続的にこの分野の成長が続いていくことを予感させる結果となっている。
2016年でのAIエンジンのIQ評価結果
続いて、2016年時点でのAIシステムと人間との比較だ。人間は年齢によってIQが異なるため3つの年齢群がデータ化されている。
Googleは最も賢いという結果となったが、それでも人間6歳よりもIQは低い状況だという。またBing、Siriなどの米国勢よりも中国のDeur、Baidu、Sogouなどが上位となっていることも注目だ。
僕はこう思った:
二年で倍の賢さとなったGoogle。この先2年でさらに倍に賢くなるのであれば人間のIQを抜く日も近いと思わずにはいられない結果です。
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中橋 義博
1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。