NVIDIA、全自律型自動運転車の実現に向けたAI コンピューターボード「DRIVE PX PEGASUS」を 発表!

NVIDIAは、完全自律型自動運転車「ロボタクシー」を実現するために設計された人工知能(AI)コンピューターボード「DRIVE PX PEGASUS」を「GPU Technology Conference Europe 2017 」(ドイツ、ミュンヘン)にて発表した。

NVIDIA DRIVE PX AIコンピューティングプラットフォームを拡張した新システム「Pegasus」は、前バージョンである「NVIDIA DRIVE PX2」の10倍を超えるパフォーマンスとなる毎秒320兆回を超える演算が可能と言う。同システムによって、ハンドル、ペダル、ミラーがなく、リビングルームやオフィスのような内装を備えたレベル5、完全な自動運転車が実現できる。

「NVIDIA CUDA GPU」を利用した完全自律型ロボタクシーの開発を進めている25 社を超える同社のパートナー企業に対し、2018年後半の提供開始を予定している。

昨年「GTC EUROPE 2016」の様子


NVIDIA 創業者兼 CEO Jensen Huang (ジェンスン・フアン)氏

完全な自動運転車の開発は、社会におけるもっとも重要な試みの1つであり、きわめて実現が難しい課題の 1 つでもあります。Pegasus が誇る画期的な AI コンピューティングの性能と効率は、業界がこのビジョンを実現するうえで不可欠なものです。
無人自動車によって、新しい自動車相乗りサービスやカーシェアリングサービスが可能になるほか、オフィス、リビングルーム、ホテルの客室のような内装を備えた、これまでにないタイプの自動車が考案されるでしょう。乗客は目的地やその道中で予定している活動に合わせて、希望する車両タイプの配車を依頼するだけですみます。その結果、社会の未来が再構築されるでしょう。

IHSMarkit 主席アナリスト Luca De Ambroggi (ルカ・デ・アンブロッギ) 氏

現在、数十社の企業が先を争ってロボタクシーを開発していますが、完全無人車が必要とする膨大なコンピューティングパワーが原因で、今なお先に進むことができません。新しいNVIDIA DRIVE PX Pegasus は、このすばらしいビジョンの実現に取り組む自動車メーカー、スタートアップ、そして自動車業界のエコシステムに、生産への道筋を示すでしょう。




製品の仕様


NVIDIA DRIVE PX Pegasus は、高性能 AIプロセッサを4基搭載。最新のXavier システムオンチッププロセッサ2基 (NVIDIA Volta アーキテクチャに基づく組み込み GPU を搭載)と、ディープラーニングやコンピュータービジョンのアルゴリズムを加速させるために開発されたハードウェアを備えた次世代ディスクリート GPU 2 基を接続している。

同システムは、完全自律型の車両に適した膨大なコンピューティング能力を、ナンバープレートサイズのコンピューターで提供し、エネルギー消費量とコストを大幅に低減した。

また、業界最高の安全レベルである、ASIL Dの認証に対応するよう設計されており、CAN (コントローラーエリアネットワーク) やFlexrayのほか、カメラ、レーダー、LIDAR、超音波の16の専用高速センサー入力を含む自動車入出力とともに、複数の10ギガビットのイーサネットコネクタをサポートする。また、それらの統合されたメモリ帯域幅は1秒あたり1テラバイトを超える。



NVIDIA DRIVE PX プラットフォーム

NVIDIA DRIVE PX プラットフォームは、レベル2+/レベル 3の性能を提供する単一モバイルプロセッサ構成から、完全なレベル5の性能を提供する複数のモバイルプロセッサとディスクリート GPUを組み合わせた構成まで対応。単一のオープンソフトウェアアーキテクチャ上で動作する構成だ。

これにより、自動車メーカーとサプライヤーは、高速道路向けの「AutoCruise」から、2地点間走行向けである「AutoChauffeur」、今回発表の「Pegasus」 (完全自律型車両向け) に至るまで、幅広い自動運転ソリューションを開発から生産へと移すことが可能になると言う。

「NVIDIA DRIVE PX」 は、NVIDIA の幅広いAI コンピューティングソリューションファミリーに含まれ、データセンター内のNVIDIA DGX-1 AI スーパーコンピューター上でディープニューラルネットワークのトレーニングを行っているデータサイエンティストは、車内のNVIDIA DRIVE PX もシームレスに操作可能。その統合アーキテクチャによって、データセンターで稼働しているものと同じNVIDIA DRIVEソフトウェアアルゴリズム、ライブラリ、およびツールが車内でも動作する。

この Cloud-to-Car アプローチにより、車両が無線でのアップデートも受信できるようになるため、自動車に新しい機能をライフサイクル全体にわたって追加し続けることができる。

また、NVIDIA DriveWorks ソフトウェアと NVIDIA DRIVE PX 2 から成る構成は、自律走行車およびアルゴリズムに取り組む開発者向けに提供されている。

詳細について(英語)
http://www.nvidia.com/drive
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ロボスタ編集部
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