KDDIが従業員の睡眠データをAIで解析・改善、実証実験へ

テクノロジーで人々の睡眠課題を解決するSleepTech(スリープテック)事業を展開する株式会社ニューロスペースと、KDDI株式会社は、SleepTechの実証実験を開始すると発表した。

これはKDDI社員を対象に、睡眠計測デバイスおよびその計測データから睡眠ソリューションを提示するモバイルアプリを配布するというもの。実証実験ではニューロスペースが開発したAI搭載の睡眠解析プラットフォーム等を活用し、KDDI社員向けに睡眠計測・改善サービスを実施。約一ヶ月におよぶ睡眠計測と改善行動のレコメンデーションを通じて、従業員の睡眠改善の可視化、および睡眠解析プラットフォームの有効性の実証とブラッシュアップを行う。



被験者となる社員には、KDDIが提供するホームIoTサービス「au HOME」を活用し、睡眠に適した温度・湿度・照度調整も合わせて体験してもらうことで、今後のサービス連携に向けたトライアルを行う目的もあるという。



ニューロスペースの睡眠解析プラットフォームは、計測された個人毎の睡眠データを、AIを活用した独自の解析技術で個人ごとに睡眠解析結果や最適ソリューション、改善データを提供するシステム基盤。社員の健康増進・生産性向上を志向する企業や睡眠ビジネス参入を検討する企業は、API連携を行うことで、睡眠改善データやソリューションを経営の改善や自社サービス・IoT対応製品に組み込むことが可能となる。ニューロスペースは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成29年度研究開発型ベンチャー支援事業に採択され、本プラットフォームの実証実験の第一弾を吉野家と2017年9月から2018年2月まで行った。今後も継続的に本プラットフォームの実証実験、および正式ローンチに向け事業推進を行っていくという。

昨今健康経営というワードも注目されており、今回のように、AI技術を従業員の健康維持のために利用するケースも増えてくることだろう。

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ロボスタ編集部

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