【速報】ホテルで人型ロボットが「新しいおもてなし」!サービス業界のロボット導入の可能性を探る、サイバーエージェントと石黒教授ら

人型ロボットは「新しいおもてなし」を提供できるのか?
そして「新しい広告媒体」になり得るのか?

株式会社サイバーエージェントは、2017年4月1日に大阪大学基礎工学研究科の石黒浩教授と産学連携した「先端知能システム共同研究講座」を発足した。そのプロジェクトのひとつ「ホテルにおける人型ロボットを活用した実証実験」で、ロボットと対話エージェントによる実証実験を行っている。サイバーエージェントと大阪大学、東急不動産HDとの共同記者発表会で発表した。

実証実験は2箇所で行われた。1箇所はエレベータホールでデスクトップ型のコミュニケーションロボット「コミュー」(CommU)と「ソータ」(Sota)が掛け合いをした

共同記者発表会には、大阪大学基礎工学研究科教授の石黒氏、サイバーエージェント上級執行役員 内藤氏、東急不動産R&Dセンター取締役 山内氏が登壇し、実証実験の背景や目的、今後予定している展開、人型ロボットのサービス業界における活用の可能性について説明、人型ロボットによるデモンストレーションも行った。


この協業の背景には、近年のサービス業における人材不足がある。
業界全体で人員不足による顧客満足度の低下が心配されていて、顧客満足度の維持や向上のためにも「おもてなし」や「ホスピタリティ」の重要度が増していると言う。それを、業務効率化や自動化によって実現する試みだ。
「人と社会において調和的に関わることができる、ロボットを含めた対話エージェントの実現」と、「人の持つ対話能力に関する科学的な知見の獲得」を目指す。
東急不動産HDがこのプロジェクトに参画し、ホテルにおける人型ロボットを活用した実証実験の現場を提供する。

ロボット学者/大阪大学教授 石黒浩氏

石黒教授は冒頭で「なぜ人間型ロボットを使うようになるのか? 人は人を認識する脳を持っている。人の形をしたものに惹かれる。Amazon Echo等ボイスインターフェースが流行りだしたのは、人間のような多様なモダリティを用いて対話する人間型ロボットへと進化していく前兆」と語った。

また、「東京オリンピックに向けてインバウンド観光客が増えても人間のスタッフには「明日から30ヶ国語で案内して欲しい」と言っても無理なことだが、ロボットならできる可能性は高い」とし、ロボット活用の有用性を解説した。

実証実験はホテルの2箇所にロボットを設置して行われた。1箇所はエレベータホールでデスクトップ型のコミュニケーションロボット「コミュー」と「ソータ」が掛け合いをした。エレベータホールのように待ち時間が長い場所では、顧客はロボットの掛け合いに耳を傾けやすいことが解っていると言う。もう1箇所は廊下。廊下ではSotaが1台で対応し、今回の実験では挨拶が主の簡単な内容にとどめた。

サイバーエージェントはパソコンやインターネットの広告で事業展開しているが、「スマートフォンの普及で場所を選ばず、広告を見てもらえるようになった。今後はスマートスピーカーでの音声広告も出で来るし、ホテルではどのように広告展開していくべきかを実験を通じて模索していきたい」と語った。

株式会社サイバーエージェント 上級執行役員 内藤貴仁氏

実証実験はホテル「東急ステイ高輪」で3/19〜30に実施されていてアンケートも回収済み。
現在は4/16〜27で同ホテルで第二回めの実験が行われている。

株式会社東急不動産R&Dセンター 取締役副センター長 山内智孝氏

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■「ホテルにおける人型ロボットを活用した実証実験」デモンストレーションの様子

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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

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