買い物や近距離移動がラクになる、ダイハツの新モビリティ発売「シニア層の毎日をアクティブに」年間販売目標は・・

ダイハツ工業株式会社は、歩行を支援する新たな四輪低速モビリティ「e-SNEAKER」(イースニーカー)を、ダイハツのディーラーや販売店などを通じて、2024年8月25日(月)から全国一斉に発売する。
スタイリッシュなデザインを採用、高い目線を意識した着座位置を採用し、家族や友人などの歩行者と会話しながら移動できる点に配慮した。また、大口径のエアータイヤを採用することでやさしい乗り心地と、最大7.5cmの段差、最大10cmの溝の乗り越えを実現した。


道路交通法上、歩行者と同じ扱いとなるため免許は不要。価格は418,000円(消費税は非課税)。年間販売目標は500台。


ダイハツは発売に合わせて、報道関係者向け説明会を開催した。



進む公共交通機関の減便や廃止、膨らむ不安

近年、地方部を中心に、バスなどの公共交通機関の減便や廃止が進んでいる。また、高齢化により免許返納者の増加が進んでいて、歩行など近距離移動を支援するモビリティの必要性が高まっている。

働き手不足などにより、公共交通機関は減少傾向


高齢化の進展により、免許返納者が今後も一定数発生。生活/徒歩圏内における移動手段の重要性が高まる

今回発売する「e-SNEAKER」は、「胸張れる 軽快 安心モビリティ」をコンセプトに開発され、自由に外出を楽しみたいアクティブシニアをはじめ幅広い層に向けて、ちょっとした近所への買い物や家族・友人とのお出かけなど、歩行領域の「ちょっと先」を気軽に楽しめるモビリティを意識して設計された。


■商品紹介 e-SNEAKER ダイハツ公式




e-SNEAKERの主な特長




1.目線が高く洗練されたスタイリッシュなデザイン

全長1,130mm×全幅645mm×全高985mmのコンパクトなサイズで、周囲に圧迫感を与えず安全面でも視認性を確保。自転車とほぼ同じ目線の高さで広い視界を実現し、シートは身長や好みに応じて3段階に調整可能。

※画像の写真は試作車のため、実際の車両とは仕様が異なる場合がある。




2.安心して乗れる大径タイヤと充実のサポート機能

四輪の安定性を持ち、8インチの大径エアータイヤとサスペンション構造により快適な乗り心地を提供。最大7.5cmの段差や10cmの溝を乗り越えられ、坂道や旋回時には自動減速や警告機能を搭載。後退時にはブザーと表示パネルで周囲に注意を促す。



3.誰でも運転しやすいシンプル操作と脱着式軽量バッテリー

電源投入から走行まで3ステップの簡単操作で、速度は1~6km/hの6段階で調整可能。脱着式リチウムイオンバッテリーは2.5kgと軽量で、家庭用コンセントで約2.5時間の充電が可能。満充電で約12kmの連続走行が可能。



4.お出かけ気分を高めるディーラーオプション

黒を基調としたボディに加え、3種類の着せ替え可能なフロント&リアカバーを用意。収納性とデザイン性を兼ね備えた12リットルのバスケットや杖ホルダーなどのアクセサリーも設定されている。



万博で150台を貸し出し

ダイハツは2025年大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「スマートモビリティ万博・パーソナルモビリティ」に協賛し、安全機能を搭載した万博仕様の「e-SNEAKER」150台を提供。実証実験を実施している(万博専用カラーで展開)。
その結果、4月13日~7月末までで約2万人が利用し、多くの好評を得ているという(トラブルはゼロ)。高齢者の利用を想定していたが、若者や家族連れの申込みを多いという。今後は他施設やテーマパークへの展開も予定している。


「すべての人が自由に移動できる社会の実現」を目指す

ダイハツは「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」という企業理念のもと「すべての人が自由に移動できる社会の実現」を目指して、この製品を投入する。

モノづくりとコトづくりの両面から取り組み、モノづくりでは軽自動車を中心に最小単位にこだわり、小さなモビリティの可能性を追求、コトづくりでは交通空白地域でのオンデマンド乗合送迎サービスや福祉介護領域での送迎支援サービスなど多様な取り組みを展開している。

ABOUT THE AUTHOR / 

神崎 洋治
アバター画像

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。

PR

連載・コラム

チャンネル登録