アマゾンがPCメーカー向けに「Alexa for PC」用ODMソリューションを4機種発表
Amazonが「Alexa for PC向け」のホワイトボックスやフォームファクターを提供するODM (Original Design Manufacturers)ソリューションを4機種発表した。PCメーカーがAlexa搭載PCを開発する場合、ODM企業のソリューションを使うことで実際の製品を迅速に開発・リリースできるようになる。
すでにスマートスピーカーやスマートホームデバイス向けのODMラインナップは提供されており、ロボスタでも紹介してきたので参考にしてもらえればと思う。
今回発表された4機種のODMソリューションは、いずれの機種もテスト済みの最終製品デザインで、インテルのCPU、ドライバ、ウェイクワードエンジン、マイクロフォンアレイなど、ファーフィールドに対応したAlexaの利用を考慮した設計になっている。台湾のPCや電子メーカーの受託生産する大手のWistron、Compal、Quantaが製造を担当。
27インチディスプレイ、赤外線カメラ、4マイク、2ステレオスピーカー搭載のデスクトップPC。
■Wistron’s convertible notebook
タッチ対応16.5インチディスプレイ、カメラ、8時間駆動バッテリー、4マイク、2スピーカー搭載のスマートオフィス向けノートPC。
■Compal’s convertible notebook
15.6インチディスプレイ、席海鮮カメラ、指紋センサー、スタイラス対応、13時間駆動バッテリー、4マイク、2Wスピーカー搭載のゲーム・マルチメディア向けノートPC。
■Quanta’s convertible notebook
14インチディスプレイ、指紋センサー、18時間駆動バッテリー、4マイク、2Wスピーカー搭載のモバイル向けノートPC。
現在、Alexa for PCを発表しているPCメーカーは、Acer、ASUS、HP、Lenovoの4ブランド。今回のODMの提供により、今後Alexa for PCモデルを発表するメーカーが増加し、Amazonが掲げる「Alexa Everywhere」戦略がPC領域では加速するだろう。
なおAlexa for PCの日本語対応モデルはいまだ発表されていないが、動きがあればまたお伝えしていきたい。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。