ぬいぐるみと心を通わせるボタン型スピーカー「Pechat」、累計販売台数10万台を突破
博報堂は、ぬいぐるみと心を通わせるボタン型スピーカー「Pechat(ペチャット)」が、2018年11月に累計販売台数10万台を突破したことを発表した。
Pechatは、博報堂のプロダクト・イノベーション・チームmonomと、博報堂アイ・スタジオが共同で開発した「ぬいぐるみに取り付けるボタン型のスピーカー」。Pechatをぬいぐるみの胸につけてスマホアプリから操作することで、まるでぬいぐるみがしゃべっているように感じられるというもの。子どもと内緒話をしたり、一緒に歌をうたったり、お昼寝を促したり、物語をきかせたりと、育児を楽しくアシストする機能をもった次世代の子育てアイテムだ。
アプリには、泣きやみ・おやすみ音楽などイヤイヤ期の子どもに効果のあるセリフが700以上収録されており、泣き声検知機能も搭載されている。
Pechatは、2016年1月に開発が始まり、2016年12月9日に正式販売が開始された。その後発売から1ヶ月を待たずに販売台数は1万台を超え、2018年1月には5万台を突破。そして発売から2年が経過した2018年11月に累計販売台数が10万台を突破した。
Pechatは、英語版アプリ「ペチャット英語」を使うことで英語も喋るようになる。英単語を聞いたり、発音をまねたり、英語の歌をうたったりと、ペチャットを通して、楽しく英語に触れることができるのが特長で、小さな子供の英語教育のきっかけとしても活用できそうだ。
Pechatを開発した「monom(モノム)」は、モノ起点の事業開発・運営およびコンサルティングを行う博報堂のクリエイティブチーム。Pechat以外にも、ウェアラブル英会話学習デバイス「ELI(エリ)」の開発・発表をしているほか、COTODAMA社製の歌詞が映し出されるスピーカー「Lyric Speaker」のプロダクトデザイン、ユカイ工学製のしっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」のデザインディレクションおよびブランディングを担当している。
博報堂は、今後もPechatに子育て世代をサポートする機能を搭載していくことで「次世代子育てアイテムとして、さらなる進化を遂げてまいります」と展望を述べている。
ABOUT THE AUTHOR /
郭 心宇中国出身、1993年生まれの25歳。2018年東京大学プロトタイピング・デザイン研究室から修士課程を終了した。中国・日本のロボットを調査しながら、知識と経験を積むことを目的として、ロボスタでアルバイト中。ロボット以外では、スポーツと旅行も好き。日本全国を回ることが三年以内の目標です。