野菜の収穫をAIロボットで自動化、「inaho」がスマート農業で佐賀県に進出、世界最先端の農作業体型の構築を目指す

AI野菜収穫ロボットを開発するinaho株式会社は、1月17日に佐賀県鹿島市と協定を終結、拠点「鹿島オフィス」を設置して進出することを発表した。佐賀県鹿島市近辺には、全国でも有数の反収を誇るキュウリ農家や、全国トップクラスのアスパラガスの生産量を誇る農家がおり、日本有数の施設栽培の土地で連携を強化し、ロボットによる自動収穫サービスの確率を加速していくと見られる。

inaho株式会社は、神奈川県鎌倉市に本社を置き、自動野菜収穫ロボットの開発とRaaSモデルによる収穫サービスを提供している。以前にも、 X-Tech Innovatin2018最優秀賞を受賞したロボットとしてロボスタでも取り上げた。

inahoは、進出にあたり1月17日「イイ稲の日」に佐賀県鹿島市に「鹿島オフィス」を開設。また開設にあたり、同日に鹿島市と進出協定を締結し、佐賀県と鹿島市の支援を受け、大日本農会「第100回農事功績者表彰(総裁・秋篠宮文仁親王)」で緑白綬有功章を受章した佐賀県武雄市のキュウリ農家 山口仁司さんらと連携しながら、ロボットを活用した野菜自動収穫サービスを提供する。

山口さんは反収40トンを超える日本でも有数のキュウリ農家。佐賀県のトレーニングファームで若手農家に対する指導等も行っている。今後、日本でも屈指の農業技術と、収穫ロボットの技術を組み合わせることで、世界でも最先端の農作業体型を構築していく狙いがある。

inahoは拠点構想について、次のようにコメントしている。

inahoの拠点が担う役割としては、3つが考えられます。
1. ロボットの運用に伴う、生産者との調整や、修理等を含んだ管理運用。
2. 地域のハブとなるべく、ロボットプログラミング教室の開催や、ロボット導入先の生産者の野菜を使った料理教室の開催等。
3. それ以外に考えられる、地域との交流ができる仕組みはなんでも!!
弊社のメイン事業となる収獲ロボットの運用だけでなく、せっかく地域に拠点を設置するのであれば、地域の方々と交流し、新たな価値を作っていきたい。そんなことを構想しております。ぜひ多くの方々と交流できる場として活用いただければ幸いです。
関連サイト
inaho株式会社

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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