
クラウドファンディング情報が多数掲載されているウェブサイト「Kickstarter」から、最近の面白いロボットのプロジェクトを6つ紹介しよう。
Stemロボット「BOT:BIT」
「BOT:BIT」は教育⽤マイコンボード「micro bit」を搭載している組み立て式の二輪Stemロボット。PythonやGoogle Scrachなどを使って様々な動きがプログラミングできる。また、ブルートゥースで複数の「BOT:BIT」間のインタラクションも可能だ。
Kickstarterの「BOT:BIT」プロジェクトで紹介されている動画を参照のこと。
フーズボールをトレーニングするロボティックデバイス「FoosFit」
フーズボールは、サッカーをもとにして作られたテーブルゲーム「テーブル・フットボール」 (テーブル・サッカー) のこと。開発チームはPCBボードや、Bluetooth、3Dプリンターなどの技術を使って、フーズボールでトレーニングの相手をするロボティックデバイス「FoosFit」を作った。テーブルにスライダーを設置して、スマホアプリでスライダーの位置、移動のスピードと範囲をコントロールする。これまでもスライダーとダイヤル式のデバイスはあるにはあったが、それらより汎用性があって便利、モーターのロック問題も回避できるとしている。言葉で説明するのは難しいので、詳しくはKickstarterで「FoosFit」プロジェクトページに動画が掲載されているので併せて確認して欲しい。
モジュールロボット「PingPang」
「PingPang」は、簡単に言うとキューブとキューブ、キューブとコネクターを組み合わせて作成できるロボット。ステッピングモーターやバッテリー、センサーの付いているキューブに、別のキューブや車輪、キューブコネクターなどを繋げて様々な形状のロボットを作ることができる。完成したロボットはブルートゥースやIRキーパッドでコントロールすることが可能だ。Kickstarterで「PingPang」プロジェクトの紹介動画は以下を参照。
教育用自動運転車キット「Zumi」
CES2019でベストイノベーション賞を受賞した教育用の自動運転車キット「Zumi」。すぐには理解が難しいAI関連技術や、自動運転のコンセプトを、子供でも体験して理解できることを目指した自動運転車用キットだ。チュートリアルに従い、マップ上に障害物や信号などを配置し、「Zumi」をトレーニングすると、一時間程度で自動走行ができるようになる、としている。また更に、自動運転のトレーニングを長く行うほど、「Zumi」は自動運転が上手になるしくみも取り入れられている。
Kickstarterで「Zumi」プロジェクトの紹介動画は以下。
All In One デスクトップ・ロボットアーム「Hexbot」
「Hexbot」はデスクトップ式ロボットアームで、モジュールの交換によって、絵を描いたり、レーザーで彫刻したり、3Dプリンタ機能など様々な仕事ができる。また、減速機の最適化によって、0.05mmの高精度で作業することができると言う。なお、各モジュールの交換はワンタッチで簡単に行える。Kickstarterの「Hexbot」プロジェクトの紹介動画は以下になる。
プログラム可能のパーソナルアシスタント「Picoh」
「Picoh」の最大の特徴はプログラミングが可能ということ。難しそうなロボットのしくみをユーザーが簡単に理解でき、Python言語でプログラミングすることができる。会話認識機能があり、タッチセンサー、リング上の唇をモーターで動かすしくみなどが搭載され、プログラミングによって、独自の性格を持った「Picoh」を作ることができる。
Kickstarterで「Picoh」プロジェクトの紹介動画は以下になる。
stemロボット「BOT:BIT」
フーズボールをトレーニングするロボティクデバイス「FoosFit」
モジュールロボット「PingPang」
教育用自動運転車用キット「Zumi」
All In One デスクトップロボットアーム「Hexbot」
プログラム可能のパーソナルアシスタント「Picoh」
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郭 心宇
中国出身、1993年生まれの25歳。2018年東京大学プロトタイピング・デザイン研究室から修士課程を終了した。中国・日本のロボットを調査しながら、知識と経験を積むことを目的として、ロボスタでアルバイト中。ロボット以外では、スポーツと旅行も好き。日本全国を回ることが三年以内の目標です。