NTT東日本、ロボット「Sota」を活用した実証実験を実施へ 箱根で多言語対応を

NTT東日本は、小田急箱根ホールディングスとコンピュータサイエンス研究所と連携して、コミュニケーションロボット「Sota」を活用した実証実験を箱根湯本駅にて実施することを発表した。同実験は、箱根を訪れる観光客への新たな情報提供による満足度向上を目的としたもの。

NTT東日本は、クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」を2016年9月から提供しており、コミュニケーションロボットの業務活用範囲の拡大、特に多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)による音声発話・認識機能の向上を図ることで、訪日外国人対応に課題を持つ顧客へのソリューション提供をめざしている。

小田急箱根ホールディングスは、箱根エリアへの外国人観光客の増加を踏まえ、情報媒体の多言語対応強化を進めている。また、日本国内や世界各地から訪れる観光客に快適に箱根を周遊してもらうための情報を効率的に提供することで、満足度を高めるとともに、箱根エリアの発展に貢献することをめざしている。



こうした背景を踏まえ、箱根湯本駅での効率的な情報提供を通じた利用者の満足度向上に向けて今回の実証実験は行われる。実証実験では、ヴイストンの箱根湯本駅の改札口付近にコミュニケーションロボット「Sota」を設置。コンピュータサイエンスの施設案内・観光案内機能を提供する「ロボナビ」を活用し、箱根エリアの観光案内や箱根湯本駅の施設案内等を行う。

■実施内容

・「Sota」が、多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)での観光情報・施設案内を観光客に対して行う。

・観光案内は「Sota」によるガイドやタブレットの操作により、目的地までの地図情報を表示。更にQRコードで観光客の端末に地図情報を転送することで、箱根湯本駅から目的地までを案内。

・目的地を決めていない観光客には、「箱根ナビ」のお勧め観光ルート情報を提供。

・施設案内は、箱根湯本駅周辺のコンビニ、飲食店、乗場(バス、電車、タクシー)などの情報を表示し案内を行う。

・利用者・観光客の問いかけ、利用履歴を分析し、今後の満足度向上の取り組みに繋げる。

Sotaには対話円滑化技術が搭載されている。従来の対話機能はSotaの発話終了を待たないと次の対話ができないが、同技術は「Sota」が発話をしている最中でも、呼びかけに対し、その言葉を認識して発話を中断し、次の対話を始めることが可能。



実験では、これら技術の有用性、多くの人が集まる駅構内という環境下での「Sota」による多言語対話機能の実用性の確認、「Sota」による受付、案内業務におけるスムーズな情報提供方法の確認、といった検証が行われる。

実証実験は2019年3月下旬~2019年5月末日まで行われる。また、施策の効果検証を踏まえ改善を図った上で、6月以降も再度実施を検討していく方針だという。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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