体験型プログラミング教育「動け!! せんせいロボット」 村田製作所の社員がロボット先生になって小学校に出前授業

タイトルを見て「何を言ってるんだか解らない!」と思った読者もいるでしょう。
編集部だってシュールすぎてよくわからない。これがムラタさんじゃなかったら、きっと記事にはしていない。

村田製作所は小学校高学年(4年生~6年生)向けに論理的思考を養うプログラミング教育の出前授業を2019年5月より開始する。
小学校で2020年度より運用が始まる教育課程の基準では、「主体的・対話的で深い学び」が重視されており、子どもたちが話し合いやグループ活動によって学び合うことが尊重されている。つまり、一方的な座学ではなく、仲間と会話したり相談したり、いろいろ考えたり工夫することが大事、というわけだ。
そして、この学びの一環として行われるプログラミング教育は「意図した処理を行うように指示することができる」という体験を得ることで、さまざまな問題解決に役立つプログラミング的思考を身に着けることを目的としている。


タブレット上でのプログラミングイメージ(※画像は開発中のもの)

出前授業では、改訂の趣旨を踏まえ、子どもたちが90分(45分×2単元)の中で「せんせいロボット」の動かし方を学び、目的の動作を実現するためにさまざまな指示コマンドによる試行錯誤を繰り返す中で、楽しくプログラミング的思考が学べる。・・・ここまではいい、すごくいい。ワクワクしてくる。



人間がロボットになる授業

この授業では、子ども達が色々なパーツを組み立ててロボットの頭を制作し、村田製作所から派遣された先生達が頭を装着し「先生ロボット」になる。
え?
その後、「せんせいロボット」に目的の動作を実行させるため、子どもたちはチームごとにタブレット端末を使ってさまざまなコマンドを組み合わせた指示を送る。先生達は、送られた指示の元にアクションを行う。という90分(45分×2単元)の授業を1日で行うものだ。な、なんだかすごい。


パーツを選んでロボットの顔を組み立てる①

パーツを選んでロボットの顔を組み立てる②

組み立てた顔を先生が装着する

人間が務める「せんせいロボット」が行う動作からひたむきさや健気さを感じてもらいながら「学びに向かう力、人間性など」を育むという。タブレット型端末でロボットに指示を行うことで、操作感や通信接続の仕組みを理解し、実社会でも活用できる「知識や技能」を身に着ける。そして目的の動作に対する失敗や問題解決方法に対して子どもたち同士で改善方法を話し合い「思考力、判断力、表現力など」を体験していく。




更に、チアリーディング部が子どもたちを応援する演目も用意されているらしい。これも見たい。



このように同授業では、教育課程の基準で新しい時代を生きる子供たちに必要な力として整理されている「資質・能力の三つの柱」である、「学びに向かう力、人間性など」「知識や技能」「思考力、判断力、表現力など」のエッセンスを取り込み、人間がロボット役を務めることで、子どもたちにとって親しみやすい授業を目指している。
なんだか楽しく学べそうだ。

■授業の概要

同授業は2019年5月16日(木)午前・午後それぞれ1回、京都府長岡京市内の小学校で行われる予定。
続報があればお伝えしていきたい。

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ロボスタ編集部

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