アドフレックス・コミュニケーションズは「AI(人工知能)」について、全国の20代~60代の男女357名を対象にアンケート調査を行い、調査結果を発表した。「AIはロボットのこと」という回答(50%)や「インターネットのこと」(11%)、「人工的に作られたクローンのこと」(8%)などの回答が見られる。
AIの認知度は77%! 50%は「AIはロボット」のことと回答
現在AIスピーカーをはじめ、スマートフォンやエアコンなど、一般の家庭でも目にする場面が増えてきたAI(人工知能)。小さい頃に思い描いていたSF映画の世界のような未来が、まさに現実のものになってきている。そこでアドフレックスは、AIに関するアンケート調査を実施。生活の一部になりつつあるAI(人工知能)の認知度や、イメージ、AIに何を求めているのか徹底調査した。
今回の調査では、18%がAIを「知っている」、59%が「なんとなく知っている」と回答。「知っている」と答えた割合を年代別に見ると、20代が73.6%、30代が79.2%、40代が73.6%、50代81.9%が、60代が78.3%と、50代の認知度がもっとも高いことが分かった。また、AIのイメージについて83%が「ポジティブ」と回答した。
77%の認知度がある中、次に「AIとは、ズバリどんなものだと思いますか?」という質問では、全体の59%が「自分で学習するシステムのこと」、50%が「ロボットのこと」と回答。どの世代もこの2つのイメージが強かった。その次に多かった回答には「仕事を効率化するツールやシステムのこと(19%)」、「便利な家電のこと(11%)」が続いた。
一方で、「インターネットのこと(11%)」、「人工的に作られたクローンのこと(8%)」など、AI(人工知能)に対する誤った認識も一定数見られた。
同社がアンケートに用意した「AIに対してあなたの持っているイメージを教えてください(フリー回答)」という質問では次のような回答が見られた。
・学習能力がすごい。生活を便利にしてくれる(20代 女性)
・これからの時代にかかせないもの(20代 男性)
・最初はよく分からなくて怖かったが、実際に利用してみると自分の生活を楽にしてくれる、手助けしてくれるものだと分かったので、
・学習すれば何でもできそうだが、モラルに関してだけは人が管理しないと問題が起きる(30代 女性)
・よく分からないが、怖いイメージ(40代 女性)
・便利だが、頼りすぎると、怖い気もする(60代 男性)
という意見が見られた。
AIが搭載されている製品は? AIに求めるものは?
AIが搭載されている製品について聞いたところ、もっとも回答多かったのは「スマートフォン」という結果になった。続く2位は「自動車」、3位は「Google Home」、「Amazon Echo(Alexa)」といった「スマートスピーカー」だった。
そして最後に、将来的に「AIが解決してくれる」もしくは「解決してほしい」と思うことがあれば教えてください(フリー回答)という回答では、
・完全自動運転や家族のような存在になって話し相手や介護してくれるロボットが欲しい (60代 女性)
・今の家を買うべきか、売るべきか、など大きな買い物をするときの決断を任せたい (30代 男性)
・家族の一員のような存在であってほしい (30代女性)
・在庫管理、生産管理でなるべく無駄が出ないエコな世の中にしてほしい (30代 女性)
・医療の面においてあらゆる角度からその人の健康状態、病気に対してのお薬などのサポートをしてもらえたらありがたいです (50代 女性)
・児童虐待やいじめを防ぐシステム作り (50代 女性)
・わからないことや悩みを相談したら答えてほしい (50代 男性)
「話し相手」や「家族のような存在」になってほしいという回答が見られた点も興味深い。
他にも、働き方改革が望まれていることもあり、「数字の入力など自動でやってほしい」、「パワハラ上司よりAIに管理してもらいたい」という意見や、「交通や流通の効率化」、適切な薬の処方やAIによる無人診察といった「医療の拡充」、世界的な問題である「世界平和」や「環境問題の解決」を求める声もあったという。
アドフレックス・コミュニケーションズ