NTT-ATがAI×ロボティクスを重視し、グローバル展開へ AI-OCR提供でアライズイノベーションと連携

AI技術を様々な認識分野で活用する動きが加速している。最も先行しているのが画像認識で、自律移動やセキュリティカメラなどの応用が目立つ。そして、もうひとつ最近めざましく成果を上げている分野のひとつが画像の文字認識(OCR)だ。
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)とアライズイノベーションは、AI-OCRを活用したAI×ロボティクスソリューションのグローバル展開で連携することを発表した。これに伴ってNTT-ATは、アライズイノベーションのAI機能付OCR「AIRead」の提供を5月10日から正式に開始する。

NTT-ATは、AI×ロボティクスを重点分野のひとつと位置づけており、デジタルトランスフォーメーションの実現に向けたさまざまな商材およびサービスを提供している。アライズイノベーションのAIReadをラインアップに追加することで、既存の商材と組み合わせたAI×ロボティクスソリューションのグローバル展開を強化する考えだ。
アライズイノベーションが提供するAIReadは、日本語、英語、数字の手書き文字に対応し、活字においては日本語、英語、数字の他に中国語(簡体字、繁体字)の読み取りにも対応。なお2019年7月には、中国語(簡体字)の手書き文字の読み取りの対応を予定している。


連携の背景にあるのは、近年、各企業や自治体におけるRPA導入が急速に広がっていること。パソコンで扱う定型作業の自動化が進む一方で、各種伝票や帳票類、各種申請書などの紙を扱う業務は自動化が進まず、課題のひとつとなっている。また、海外においても紙文書を扱う業務は多く残っていて、データエントリー作業などは人手に頼っている状況だという。今後、業務効率化・自動化に向けて国内外ともにOCRの需要が高まると見込む。

手書き文字をAI技術で文字認識

これは書類等にある活字や手書き文字を人工知能(AI)で文字認識してデータ化する技術を使う。日々の業務で発生するさまざまな書類の文字の認識に、深層学習(Deep Learning)をはじめとする機械学習の技術を取り入れており、誤判定した文字をAIが学習することで、文字認識精度が向上するしくみだ。また非定型の書類でも書式を学習しデータ化することもできるため、さまざまな利用シーンで業務効率化や労働生産性の向上を実現するとしている。



AIRead(R)の全体構成図
1.FAXや書類等の文字を人工知能(AI)で文字認識しデータ化します。

2.手書き文字、活字の読み取りに対応しています。

3.読み取り項目の位置ずれや複数フォーマットの書類の読み取りが可能です。
関連サイト
AI機能付OCR「AIRead」

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ロボスタ編集部

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