キャンピングカーで移動しながらリモートワーク IoT活用で充実の車泊を

九州周遊観光活性化コンソーシアムは、ANAホールディングスと、全国にWi-Fi対応自販機を展開しているテルウェル東日本と連携し、「ホテルの寝室空間」をコンセプトとしたキャンピングカー(RVトラスト C-LH車両)にANAとテルウェル東日本が募った都内在住者のモニターが移動・滞在しながらリモートワークを行う実証実験を発表した。

キャンピングカーは、総務省「IoTサービス創出支援事業」シェアリングエコノミー型九州周遊観光サービスモデル事業等で整備したWi-Fi環境、防犯カメラなどがある車泊スペースとなっている。


外見イメージ

車内イメージ


定住せず多拠点で働く人が増加

現在、スマートデバイスの普及やモバイルネットワーク環境の発達、働き方改革によりワークスタイルが変革し、テレワークを導入する企業やアドレスホッパーなど定住せず多拠点で働く人が増えている。

特に地方都市は、東京一極集中による人口流出と少子高齢化により空き家の増加が深刻な課題となっているが、昨今は空き家や遊休施設をリノベーションしたコワーキングスペースやコリビング等の整備が進み、同施設を定額制で利用できるシェアリングエコノミー型のサービスが全国的に拡大している。

今回は、遊休地や不稼働時間帯の駐車場等に観光拠点として整備・展開している車泊スペースをワークスペースとして提供し、これまで仕事で行く可能性のなかった地域にキャンピングカーで移動しながら働くことによる効果や関係人口の増加、地方移住の促進に繋がるかなど、東京在住者から見た地方の可能性をモニター検証する。


実証実験のイメージ

車泊で滞在型観光による地域経済の活性化を狙う

車泊は、景観や眺望が良いが普段利用されていない土地や公共の交通機関でアクセスの悪い地域に、電源提供型の駐車スペースを設け、アウトドア用品や家電品などを使って快適な車中泊ライフを実現する。電源は1500wまで無償で利用することができるため、外の空気を感じながら映画鑑賞や、ホットプレートやIHクッキングヒーターを使って焼肉をしたりなど、一味違うアウトドア体験を楽しむことができる。

実証実験は、2019年6月1日〜6月30日まで行われ、車泊場所は福岡県三潴郡大木町「道の駅おおき」、熊本県玉名市「草枕温泉てんすい」、熊本県球磨郡錦町「道の駅錦」、長崎県島原市「島原城」となる。


宿泊場所 イメージ

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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