イモムシ型のプログラミング知育玩具「コード・A・ピラー ツイスト」発売!1,000通り以上の動きから体験・学習
世界大手の玩具メーカー、米国マテル社の日本法人マテル・インターナショナルは、フィッシャープライスブランドより、イモムシ型のプログラミング知育玩具「コード・A・ピラー ツイスト」を8月中旬より発売したことを発表した。
「コード・A・ピラー ツイスト」は従来の「コード・A・ピラー」の最新型、小型化されていたり、コマンドにダイヤル式が採用されるなど変更点は多い。
コード・A・ピラーがより使いやすくなった
「コード・A・ピラー ツイスト」は、2016年9月に日本で発売されたイモムシ型のプログラミング知育玩具「コード・A・ピラー」をより使いやすく、リーズナブルにしたモデル。イモムシの5つの胴体(節)は、それぞれ4種類のコマンドからダイヤルでひとつを選択できる(「コード・A・ピラー」は胴体が組み替え可能だったが、ツイストでは組み替えできず、ダイアルで選択)。コマンドは全8種で「前進」「右折」「左折」「音楽」「しゃべる」「動物のまね」「食べる」「眠る」があり、そのうちの4つが割り当てられている。それぞれの節はダイヤルを回すことで指定でき、コマンドが順次実行されていくため、イモムシ型ロボットをどのように動かすかを子どもたちは試行錯誤しながらプログラミングを体験・学習することができる(問題解決能力を伸ばしたり想像力を育んだりすることをサポートする)。価格は税込5,400円。
スタート地点とゴール地点を決めて、イメージ通りに動かせるようにプログラミングすることで、子どもの論理的思考の発達をサポート。どのように指示すればイモムシをイメージ通りに動かせるのかを1000通り以上の動き方の中から試行錯誤して考えることにより、プログラミング的思考の基本となる「計画して、準備する」手順を学ぶことができる。(動画はマテル・インターナショナル社のホームページで閲覧できる)
2020年より予定されているプログラミング教育の必修化にともない、マテル・インターナショナルは2017年より静岡大学教育学部准教授の塩田真吾氏と「コード・A・ピラー」を活用した共同研究を実施し、2018年にはプログラミング指導の教員不足や教材不足を解決するための教育パッケージの提供を開始。現在も「コード・A・ピラー ツイスト」を使った教育パッケージの開発に向けて塩田氏と共同研究を行っているという。
静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾氏は以下のようにコメントしている。
本商品では、「試行錯誤しながら、よりよい手順でゴールを目指す」ことで、論理的思考や問題解決能力などのプログラミング的思考を養うことができます。具体的には、「順次」と呼ばれる「ものごとを1つ1つ順番に考える力」が挙げられます。これはプログラミング的思考の基本となるもので、プログラミングだけでなく、他の様々な社会生活においても活用できる力です。
将来の子供たちは、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々なビッグデータをAIが解析し活用できる社会を生きることになります。そのような社会では、AIが示す様々なデータを駆使しながら、問題を発見・分析し、論理的に考えることは、基礎的であり必須の力になります。
決してプログラミングそのものを学ぶのではなく、プログラミングを通して、こうした力を身につけることができれば、将来の子供たちには大きな武器になると思います。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。