医療×MaaSを実現する車両「ヘルスケアモビリティ」がいよいよ走り出す 伊那市、MONET、フィリップスジャパンが共同で動くオンライン診療の実現へ

株式会社フィリップス・ジャパンはヘルスケア領域におけるモビリティサービスへの参入を表明している。同社が開催する事業戦略発表会において、長野県伊那市とMONET Technologies株式会社(MONET)の共同で、MaaS(Mobility as a Service)の取り組み第一弾としてモバイルクリニック実証事業として使う、医療機器などを搭載した車両である「ヘルスケアモビリティ」が完成したことを発表した。


同実証事業は、2019年5月14日にMONETが伊那市と締結した、次世代モビリティサービスに関する業務連携協定に基づく取り組みの第1弾であり、2019年12月12日からテスト運行を開始、オンライン診療をはじめとする機能の有効性を検証する。なお、今後MONETは、フィリップスとの連携を強化し、同実証事業で得た知見を基に「ヘルスケアモビリティ」を活用した医療×MaaSの取り組みを他の自治体へも展開していく予定だ。



「ヘルスケアモビリティ」とは

医療機器などを車内に搭載して、医療従事者との連携によってオンライン診療などを行うことができる車両だ。看護師が車両で患者の自宅などを訪問することで、車両内のビデオ通話を通して医師が遠隔地から患者を診察できるようにし、看護師が医師の指示に従って患者の検査や必要な処置を行うことを想定。車両はMONETの配車プラットフォームと連携しているため、効率的なルートで患者の自宅などを訪問することができる。




「ヘルスケアモビリティ」の主な搭載機能
スケジュール予約 患者と医師が合意したオンライン診療のスケジュールに応じて、現地(患者の自宅など)に向かう看護師が、スマホアプリから配車予約できる。
診察 心電図モニターや、血糖値測定器、血圧測定器、パルスオキシメーターおよびAEDなどの診察に必要な医療機器を車両に搭載。
オンライン診療 ビデオ通話を通して、医師が患者の問診や看護師の補助による診察を行える他、医師から看護師へ指示を出すことが可能だ。
情報共有クラウドシステム 医療従事者間の情報共有を目的に、車両内に設置されたパソコンで患者のカルテの閲覧や訪問記録の入力・管理を行うことができる。なお、情報共有クラウドシステムは、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の「IIJ電子@連絡帳サービス」を利用している。

画像:株式会社フィリップス・ジャパンのリリースより

▼ 実証実験概要

実証期間 2019年12月12日~2021年3月31日
運行エリア 伊那市内
運行車両 「ヘルスケアモビリティ」1台
実証内容 まず伊那市、MONETおよびフィリップスの関係者で、「ヘルスケアモビリティ」の最適な運用方法を検証するテスト運行を行います。その後、運用や安全などの確認ができ次第、近隣の医療従事者や慢性疾患を持つ患者の方に協力していただき、実証を行います。
実施主体 伊那市
連携協力 MONET、フィリップス

フィリップスと伊那市の業務連携協定におけるヘルスケアモビリティを用いた取り組みの概要


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ロボスタ編集部
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