アスラテックが協働ロボット向け遠隔操縦システム「V-Sido WebConnect」を開発 ネットワーク経由でロボットを遠隔操縦

アスラテックは、協働ロボット向けの遠隔操縦システムを開発したことを発表した。(上の画像は「V-Sido WebConnect」の外観イメージ)

今回開発した協働ロボット向けの遠隔操縦システムは、さまざまな協働ロボットをネットワーク経由で遠隔操縦できるようにするもの。一般に協働ロボットは事前に登録された作業を行うが、この遠隔操縦システムを使うことで、遠隔地にいる操縦者が協働ロボットの近くに設置されたカメラからの映像を見ながら、ジョイスティックなどを使ってロボットを任意に操縦できるようになる。

同遠隔操作システムは、アスラテックの遠隔ロボットコントローラー「V-Sido WebConnect(ブシドー・ウェブコネクト)」を活用しており、協働ロボット本体を改造することなく、「V-Sido WebConnect」を接続するだけで利用できる。対応する協働ロボットは、2020年2月時点でUniversal Robots社の「UR10」、Franka Emika社の「Panda」、SIASUN社の「SCR5」の3機種。その他の協働ロボットについても順次対応していく予定。またエンドエフェクタについては、カスタマイズによりさまざまな種類のものに対応させることが可能。

Universal Robots社の「UR10」

Franka Emika社の「Panda」

SIASUN社の「SCR5」

遠隔操縦システムにより、これまで人によって行われていた危険作業や重作業などを、安全な遠隔地から協働ロボットを動かして行うことが可能になり、さまざまな業務改善を実現できる。また、遠隔で操縦したときの協働ロボットの動作などをデータとして保存することができるため、今後、同社は遠隔による協働ロボットのティーチングや、作業の可視化、AI(人工知能)を用いた作業の自動化実現に向けて取り組んでいく。

なお、2020年2月18日~21日に幕張メッセで開催される「HCJ 2020」のRobiZyブースにおいて、アスラテックは株式会社リョーサンと共同で今回開発した協働ロボット向けの遠隔操縦システムを出展し、デモンストレーションなどを行う予定。

今後もアスラテックは、さまざまなロボットに対してV-Sido WebConnectを用いた遠隔操作システムやソリューションを提供していくとしている。

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アスラテック

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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