相鉄バスと群馬大学が自動運転環境を整備 大型バスによる自動運転「レベル4」での営業運転を目指す

相鉄グループの相鉄バスと群馬大学は、相鉄バスの旭営業所(横浜市旭区)内に大型路線バスの自動運転が行える環境を整備したことを発表した。

旭営業所の自動運転環境は地域の人をはじめ、さまざまなユーザーに自動運転を体験乗車してもらうことで、社会受容性の向上を図るもの。自動運転環境は自動運転「レベル4」の実用化を目指し、技術的課題の検証を常時行える他、今後は、入出庫などの自動化も検証する。なお、昨年11月と今年の1月には近隣の中学生を招き、自動運転の体験乗車を行った。


「レベル4」とは「高度運転自動化」のこと。限定区域内で、システムがすべての運転を実施する、システム主体の自動運転。


アンケートでは社会受容性の向上が必要

相鉄バスと群馬大学は、昨年9月14日から10月14日まで、横浜市の「I・TOP横浜 路線バス自動運転プロジェクト」の一環として、大型バスを使用した営業運行で自動運転の実証実験を実施。16日間で4,907人が乗車した。乗車後のアンケートでは、自動運転に対して、ポジティブな意見が多いものの、社会受容性の向上が必要ということを再確認し、今回の整備に至った。


実証実験で使用したバス

2020年春には2回目の営業運行による実証実験を予定(時期・場所は未定)。今後もさまざまな実証実験を通して、自動運転「レベル4」による営業運転を目指す。




■旭営業所の自動運転環境整備について
【目的】
1.自動運転バスの訓練、自動運転「レベル4」に向けた技術的検証を常時行える環境の構築
2.学生など若年層の職業体験や地域の方などへ体験乗車の機会を提供することによる社会受容性の向上
3.営業所内での入出庫などの自動化の検討
【内容】
全長290mの周回コースを設定。バス停を想定した正着や障害物があった場合のセンサーの作動確認などを実施。(最高時速15km程度)
今後の実証実験・展開について
・2020年内の自動運転「レベル4」での実証実験実施を目標に、遠隔監視技術導入などの技術的な検討、技術的課題(GPSが受信できない場所での対応、安全に自動運転バスが走行できる環境づくり)の整理や関係各所との調整を進める。
・2020年春には2回目の実証実験を行う予定。具体的な実証実験の区間、時期については、関係各所と調整中。


2019年4月に共同研究契約を締結 相鉄バスと群馬大学の目的

相鉄バスと群馬大学は2019年4月に大型バスの自動運転に関する共同研究契約を締結し、大型バスの自動運転「レベル4」による営業運転を目指している。

相鉄バスは、就労人口の減少に伴う運転士不足への対応のひとつとして自動運転技術の導入が不可欠と考えており、より安全な運行サービスを提供することでお客の利便性向上が図られることから、迅速な技術導入を目指す。群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターでは、大型バスの自動運転適用における課題解決や運行実務に即した技術の実現により、自動運転「レベル4」の実用化につなげたいと考えている。

この共同研究では、営業路線を中心に、大型バスの自動運転による実証実験を継続的に実施する。群馬大学の技術提供により、相鉄バスが、バス事業者としては日本初となる大型バスの自動運転車両を自社所有し、自動運転「レベル4」による営業運転を目指す。

関連サイト
群馬大学
相鉄バス

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山田 航也
山田 航也

横浜出身、1998年生まれの20歳。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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