機械人間オルタと能楽師の安田登氏、民謡ユニット西田社中のアートパフォーマンス「傀儡神楽」ライブ配信決定 3/27 19時から

一般社団法人ALIFE Lab.は東京大学次世代知能科学研究センターとの共催にて「TOKYO ALIFE 2020」を2020年3月27日(金)・28日(土)渋谷スクランブルスクエア「SHIBUYA QWS」にて開催を予定していた。しかし、新型コロナウィルスの影響により開催を9月18日(金)・19日(土)に延期することを発表した。


傀儡神楽 ALTER the android KAGURAをライブ配信

「TOKYO ALIFE 2020」の実施チームは、9月の本会議に先駆け、「ALIFE 人工生命」「生命性」「進化」「変異」を考えるきっかけとして機械人間オルタ、安田登氏(能楽師)、西田社中(民謡ユニット)が出演するアートパフォーマンス「傀儡神楽 ALTER the android KAGURA」をライブ配信することを発表した。西田社中は「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「イノセンス」で「傀儡謡」をうたった。
また、池上高志氏(ALIFE 研究者)、茂木健一郎氏(脳科学者)、宇川直宏氏(DOMMUNE)などが参加するライブトークも配信される。
(冒頭の画像はDOMMUNEのTOKYO ALIFE 2020 Ver.0ページから引用)

ALIFE(Artificial Life)とは
ALIFEは、生命と進化についての新しい理論の探究の場です。それは、AIやテクノロジーがより高度化し、生命化していく時代の新しい哲学と方法論でもあります。なかでもイノベーションを作り続ける進化のメカニズム、Open-Ended Evolution(OEE、オープンエンドな進化)はALIFEの長年のテーマであり、これは人間の持つ発想力や想像性と似た構造をもっています。人間はなぜ、新しいことを考えてしまうのか。なぜ新しい技術をつくりつづけるのか。生命進化と人間の想像力に共通することを考え、さらなるチャレンジへのヒントを見つけます。


アンドロイド+能+伝統的な民謡による神楽を世界同時配信

「TOKYO ALIFE 2020 Ver.0」では、アンドロイド+能+伝統的な民謡による神楽(アートパフォーマンス)を3月27日(金)19時から世界同時配信。続いてライブトークを19時30頃〜21時まで行う予定。配信はDOMMUNEで行う。3月28日(土)以降は、TOKYO ALIFE 2020公式HPなどで収録映像をアーカイブ配信する予定(パフォーマンスのみ。ライブトークはアーカイブ配信はなし)。

傀儡神楽とは(DOMMUNEの「TOKYO ALIFE 2020 Ver.0」ページから引用)
「傀儡」(くぐつ)とは人形、「神楽」(かぐら)は、招魂と鎮魂のために神に捧げられる歌舞のことです。世界中でウィルスが甚大な影響を及ぼし、人々が不安に疲れるなか、この芸術が一抹の助けになることを願います。そして、1万倍という突然変異率で変化を続けながら、人類より遥かに長い歴史をもつウィルスたちが漂う世界で、悠久の時間と複雑な自然界における「人間」や「生命」を、改めて考え直すきっかけになればとも思います。ALIFEは、生命や進化、情報を、人間の尺度を超えて問おうとする学問です。9月の会議では、この状況を経たからこそ可能なディスカッションができることを祈りつつ。

曲目は民謡「奉拝節」「夜神楽せり歌」、映画「攻殻機動隊」の続編である「イノセンス」より「傀儡謡 怨恨みて散る」。アンドロイドのオルタ、民謡ユニットの西田社中、能楽師の安田登氏と、新作能「イナンナの冥界下り」チームが出演する。


【傀儡神楽 ALTER the android KAGURA パフォーマンスメンバー】
機械人間オルタ3
東京大学・池上高志研究室と大阪大学・石黒浩研究室により「生命を持つように感じさせるものは何か」を追求するために開発された人工生命×アンドロイド。現在3世代目となる。2016年7月に日本科学未来館で展示されたのがはじまり。翌2017年7月には、指揮者となった「オルタ2」が800人の観客の前でオペラを指揮する「Scary Beauty」がALIFE2018カンファレンスとともに日本科学未来館で公開された。



能楽師(下掛宝生流)安田登氏
能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演を世界中で行っている。「イナンナの冥界下り」では人形を身につけての新作能も発表。日本、中国などの古典に描かれた“身体性”を読み直す試みも長年継続している。著書に『異界を旅する能』『身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。』『能―650年続いた仕掛けとは』『イナンナの冥界下り』他多数。


西田社中(にしだしゃちゅう)
唄ばやしを中心とした民謡ユニット。西田美和さん、西田和美さん、西田りささん、西田理子さん、西田美和利(みおり)さんから成る。メンバーはそれぞれ幼少期より民謡に親しみ、唄、三味線、尺八、太鼓を習得。その後、西田和枝氏に師事し、西田和枝社中として活動をはじめる。国内外での公演のみならず、映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」「イノセンス」の「傀儡謡」をはじめ、映画やCMの挿入歌も担当。さまざまなジャンルとのコラボレーションも積極的に行う。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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