【新型コロナ対策】ZMPの自動走行する警備ロボ「パトロ」に消毒液散布機能を搭載

現在、新型コロナウイルスの対策で、様々な場所で空間や設備を頻繁に消毒していくことが求められている。しかし、感染危険地域での消毒は作業員に感染リスクが伴う。また、人員不足の課題もある。。
そこで、株式会社ZMPは、2020年5月よりサービス開始予定の自動走行する警備ロボ「PATORO」(パトロ)に、オプションで「消毒液散布機能」を提供することを、4月10日に発表した。同社は、自律移動を核としたロボット技術により、安心できる世の中の実現にむけて貢献していくと述べている。

■【動画】新ロボット!自動運転警備ロボット「PATORO」(パトロ)




無人警備ロボ「パトロ」について

無人で屋外および屋内の警備を行う同ロボットは、ZMPが開発してきた自律移動技術を応用し、人が歩行する程度の速度で走行する低速自動運転ロボットシリーズの一つだ。予め設定されたルート上を、障害物を避けたり一時停止するなど安全に自動走行するのはもちろん、周囲の人と豊かな「表情」、そして挨拶・お願いなどの「声」によってコミュニケーションをとることにより、より身近なロボットとして「人との共生」を実現する。
今回、同ロボットのオプションとして、電動噴霧器による無人での消毒液散布機能を搭載。「パトロ」の自己位置の認識機能やカメラ等のセンサー情報を組み合わせることで、適切な場所で消毒液を噴霧し、手すりやエレベーターのボタンなど手の触れることの多い設備や、スーパーや病院といった人が往来する屋内の巡回消毒を無人で行うことができる。

警備ロボ「パトロ」消毒液散布機能の設備・空間消毒への活用例

2020年5月よりサービス開始予定の同ロボットは、ショッピングモール等の商業施設、オフィスビルやマンション、介護福祉施設、病院、工場、物流倉庫など、様々な場所での活用を想定している。ロボット本体に加え、クラウドシステムROBO-HI(ロボハイ)により、遠隔からのパトロの周囲監視や制御、また今回発表されたオプションである「消毒液散布機能」の制御が可能になる。

警備ロボ「パトロ」とクラウドシステムROBO-HI(ロボハイ)の連携イメージ

▼ パトロの仕様

寸法 長さ78.1cm×幅65.4cm×高さ108.9cm
主な機能 移動機能:自己位置推定による自律移動、障害物回避、自動停止
コミュニケーション機能:表情・声による周囲とのコミュニケーション
オプション機能:電動噴霧器の搭載
速度 最大6km/h
安全機能 ・レーザセンサーやカメラによる障害物認識と自動回避・停止、緊急停止スイッチ
・カメラによる遠隔での周囲監視
充電・稼働時間 1時間充電・4~5時間稼働(利用環境・頻度等により異なる)
備考 仕様は予告なく変更となる可能性がある。

▼ 価格情報

本体 月額10万円(税別)~
オプション 消毒液散布機能:月額1万円(税別)~
備考 -買取も提供。また価格は今後予告なく変更となる可能性がある。
-その他、自動走行用マップの作成や現地セットアップ等の初期費用、および保守費用、管理システム利用料などが別途必要。


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ロボスタ編集部

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