AI清掃ロボット「Whiz」と「施設清潔度診断サービス」を無償提供 生活インフラ6業種に ソフトバンクロボティクス

ソフトバンクロボティクスは、医療施設などの生活インフラとされる6業種を対象に、AI清掃ロボット「Whiz」(ウィズ)と科学的な清掃方法の確立をサポートする「施設清潔度診断サービス」を無償で提供することを発表した。
昨今の菌やウイルスへの対策意識や清掃業務に関するニーズの高まりにより、清掃業界や清掃員への負荷が高まっていることを受けたもの。

「施設清潔度診断サービス」とは、床面および接触部へのATP拭き取り試験による生物学的汚染度と、パーティクルカウンターによる空気中の粒子量を計測するサービス。ソフトバンクロボティクスのスタッフが現地で計測や診断を行う。
申込み期間は2020年4月15日〜5月15日、無償提供期間は2020年4月15日~6月30日を予定。無償提供期間終了後は「Whiz」を返却するか、有償での契約延長を希望するかを選択する。
対象業種は「医療施設、隔離施設」「介護施設」「官公庁、金融機関」「小売」(スーパーマーケット・ドラッグストアなど)「駅、空港」「工場、物流」の6業種。申込みはソフトバンクロボティクスのウェブサイトより行える。

■支援対象施設
以下を満たしている必要がある。
・日本国内の法人(個人・個人事業主は対象外)
・緊急事態化においても稼働が必要な生活インフラ業種における各施設
・Whiz利用に適する施設
 屋内/床面水気なし・凹凸なし/床清掃面積200㎡以上/通路幅80cm以上

【対象業種】
1.医療施設、隔離施設
2.介護施設
3.官公庁、金融機関
4.小売(スーパーマーケット・ドラッグストアなど)
5.駅、空港
6.工場、物流
※施設清潔度診断サービスは空間のウイルスを測定するものではない。


「Whiz」は床の清掃を行う乾式のAIロボット

「Whiz」は主にカーペットなどの床の清掃を目的とする自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのAI清掃ロボット。最初に「Whiz」を手押しして清掃エリアの地図データを作成し、記憶させる。一度清掃ルートを作成・記憶すれば、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行するため、清掃時の品質を一定に保つことができる。また、清掃ルート上に人や障害物が出現しても「Whiz」に搭載された複数のセンサーが検知し、回避しながら走行できる。



「施設清潔度診断サービス」では科学的に施設の床の清掃具合と空気中の清浄度を数値化し、清掃具合を把握することが可能。その診断の結果を基にソフトバンクロボティクスが、ロボットと人間の清掃作業を分担させる清掃方法の構築をサポートすることで施設をよりきれいにするとともに、清掃員の負荷を減らす解決策を提案する。

測定内容
・ATP検査:床面・接触部・立面(机・壁面等)
・空間粒子量検査


ソフトバンクロボティクス行った清掃ニーズと負荷に関する調査

ソフトバンクロボティクスは「Whiz」の提供を通じて、清掃業界が抱える人手不足や清掃業務の効率化といった課題解決に取り組んできた。また、「隠れダスト」の存在や床の清掃具合と空気中の清浄度(浮遊菌量)に相関性があることなど、清掃に関してあまり認識されていない現状を改善するために、科学的な清掃方法の構築を推進してきた。

同社が行った清掃従事者を対象とした市場調査では、「現環境下で求められる清掃品質や清掃業務内容に変化があった」という回答が約56%、また「現環境下での清掃業務に恐怖や不安を感じる」という回答が約57%となるなど、物理的な作業負荷だけでなく心理的な負荷増大も顕著になっている。特に生活インフラとされる施設では清掃へのニーズが高いため、清掃への負担もより大きくなっている。

2020年4月 清掃ニーズと負荷に関する調査 n=124人(プレスリリースから引用)
昨今のコロナウィルス対策の以前と以後で、求められる清掃品質や清掃業務の内容に変化はありましたか?※現在、コロナウィルス対策で自宅待機している方は、自宅待機する前のことについてお答えください。



前問で、求められる清掃品質や清掃業務の内容が変化したとお答えした方に聞きます。具体的にどんな作業が増えましたか?(いくつでも)※現在、コロナウィルス対策で自宅待機している方は、自宅待機する前のことについてお答えください。​



昨今のコロナウィルス対策が求められる中で、どんな思いで清掃業務を行なっていますか?(いくつでも)※現在、コロナウィルス対策で自宅待機している方は、自宅待機する前のことについてお答えください。


そこでソフトバンクロボティクスは、人々の生活を最前線で支えている清掃員などの負担を軽減するため、また国の緊急事態宣言発令後でも業務を継続する施設での清掃を支援するために、生活インフラとされる6業種を対象に「Whiz」を無償で提供するとともに、科学的な清掃方法の確立をサポートする「施設清掃度診断サービス」を実施する。

(再掲)
申込み期間:2020年4月15日〜5月15日
【対象業種】
1.医療施設、隔離施設
2.介護施設
3.官公庁、金融機関
4.小売(スーパーマーケット・ドラッグストアなど)
5.駅、空港
6.工場、物流
※施設清潔度診断サービスは空間のウイルスを測定するものではない。

申込み期間は2020年4月15日〜5月15日、無償提供期間2020年4月15日~6月30日を予定。申込みはソフトバンクロボティクスのウェブサイトより行える。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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