「5G」通信の高度化と「6G」の研究開発促進を目的にNTTドコモが「5G evolution & 6G Summit」を開催 「6Gホワイトペーパー2.0版」も公開

NTTドコモ(以下、ドコモ)は5Gのさらなる高度化と第6世代移動通信システム(以下、6G)の研究開発促進を目的にライブ配信「5G evolution & 6G Summit」を2020年7月29日(水)~30日(木)と8月27日(木)~28日(金)に開催することを発表した。ドコモはサミットの開催に先立ち、2020年1月22日(水)に発表した6Gホワイトペーパーを6Gの実現に向けて検討すべき技術領域をより具体的に示すために更新し、2.0 版として本日公開した。

同サミットの参加費は無料で事前の登録も不要。サミット当日に専用URLが配信され、アクセスするとライブ配信を見ることができる。7月29日と30日には本日公開した6Gホワイトペーパーの更新内容に関する講演と6G時代を見据えたユースケースである「人間拡張/VR」、「ブレインテクノロジー」、「地方創生」、「無線・ネットワーク技術」、「宇宙」の各テーマにおいてパネルセッションを実施。8月末には動画や操作可能なwebコンテンツなどを見ることができる約40件の展示が準備されている。8月末のスケジュールや詳細は未定。今後、イベントサイトにて告知される。
7月29日と30日の講演スケジュールと登壇者は以下から確認できる。

講演スケジュール・登壇者情報
http://5ge-and-6g-summit.com/pdf/day1day2schedule.pdf

5G evolution & 6G Summit特設ページ
http://5ge-and-6g-summit.com/#/


「6Gホワイトペーパー2.0版」を公開

NTTドコモは同サミットの開催に先立ち、「6Gホワイトペーパー2.0版」を公開。新型コロナウイルスの感染拡大により大きな変化をむかえている昨今の社会状況を踏まえて、6Gが導入される2030年代の社会や世界観について今一度考察し、内容を更新している(2章の『進化の方向性「5G evolution and 6G」』と、4章の『技術発展と検討領域』を中心に内容の追記および更新)。具体的には未来において、地方創生、少子高齢化、労働力不足などの社会課題を見つめ直し、新たにその解決法を示すとともに、ヒトやモノ、コトの通信について新たな提言を行っている。

2章では新型コロナウイルスの感染拡大により大きな変化を迎えている昨今の社会状況を踏まえて、6Gが導入される2030年代の社会や世界観について今一度考察。未来において地方創生、少子高齢化、労働力不足などの社会課題を見つめ直し、その解決法を示している。また、ヒトや能力、モノやコトがつながる今後のコミュニケーションにおいて、能力のつながりは、人の能力や存在を拡張する人間拡張の分野や脳をネットワークに接続する脳関連通信と捉えられ、感覚のつながりは、人の五感やさらには雰囲気を含めた場所やモノから感じる感覚などを含めた多感通信として考え、ヒトやモノ、コトの通信について新たな考察を行っている。

4章では6Gの実現に向けて検討すべき技術領域や技術課題を改めて整理。6Gの超高速大容量化と信頼性向上に寄与する空間領域の分散ネットワーク高度化技術について、反射強度や指向性を動的制御可能な反射板技術の最新動向を紹介している。加えて、空から6Gが実現するカバレッジ拡張技術として、非陸上通信における高高度擬似衛星(HAPS)のソリューション例や静止衛星、低軌道衛星との棲み分けについて追記している。また、テラヘルツ波などの新たな高周波数帯開拓に向けた電波伝搬特性の明確化、伝搬モデルの構築の必要性や、高周波数帯デバイス技術における課題を新たに示すとともに、ミリ波帯よりも低い既存周波数帯における6Gによるシステム性能改善の必要性についても紹介している。

6G ホワイトペーパー 2.0版
http://5ge-and-6g-summit.com/pdf/6gwhitepaper2.pdf

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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