アバターロボット「newme」で乾杯!コロナ禍の歓送迎会に「アバター乾杯」の秘策あり!BBT大学がノウハウを動画で公開

100%オンライン教育で経営者人材を育成するビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学、学長は大前研一氏)は、ANAグループのavatarin株式会社の協力を得て、自宅からアバターロボットを遠隔操作しながらイベント会場の出席者と乾杯する「アバター乾杯」のノウハウを動画で公開した。

コロナ禍で世界初の「アバター卒業式」を立ち上げたBBT大学経営学部グローバル経営学科 学科長の谷中修吾教授主導のもと、歓送迎会の開催シーズンに合わせて開催された「アバター乾杯」。この知見を広く社会に共有することで、コロナ禍における行事のあり方のアップデートに寄与することを目指して公開した今回の動画では、2020年10月24日に開催されたBBT大学10周年記念イベントにおいて、海外在住の学生が「アバター乾杯」を通じてイベント会場の学生と交流した様子が収められている。

同大学では、歓送迎会の開催シーズンに合わせて「アバター乾杯」の知見を広く社会に共有することで、コロナ禍における行事のあり方のアップデートに寄与することを目指していくとしている。





アバターロボットをビジネス教育に導入する「教育デザイン・ラボ」

世界110ヶ国に居住する学生がビジネスを学ぶBBT大学では、avatarin株式会社の協力を得て、普及型コミュニケーションアバター「newme」をビジネス教育に導入する「教育デザイン・ラボ」の取組を展開している。リアルとオンラインを交錯させた新しい教育のあり方の実現する試みで、同大学の谷中修吾教授が総合プロデューサーを務め、白崎雄吾事務局長が教務統括を担っている。 

【写真左から】白崎雄吾氏(BBT大学 事務局長)、谷中修吾氏(BBT大学 グローバル経営学科長・教授)、深堀昂氏(avatarin株式会社 代表取締役CEO)、梶谷ケビン氏(avatarin株式会社 取締役COO)/avatarin社で撮影

普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」/画像提供:avatarin株式会社
avatarin株式会社が独自開発した同アバターロボットは、タブレットを「顔」として備え、四輪の「足」で動く。物理的に実体のあるアバターロボットのため、リモート環境でパソコンから操作する人は「自らの分身」として現場に介入することが可能。現場にいる人にとっては相手がそこに実在しているかのように感じられることが大きな特徴だ。




「アバター乾杯」について

今回、新たに外部公開した実践事例は、交流行事において活用できる「アバター乾杯」では、コロナ禍で現場の行事に参加できない人が、自宅からアバターロボットを遠隔操作しながらイベント会場を自由に動き回り、出席者と乾杯して交流することを可能にした。同動画には、2020年10月24日に東京・麹町で開催されたBBT大学10周年記念イベントにおいて、海外在住の学生が「アバター乾杯」を通じてイベント会場の学生と交流した様子が収められている。谷中教授の考案により、ニューミーに「くねくね棒」を増設して「腕」と「手」を作り、衣装を着用させて乾杯用のグラスを握らせることで「アバター乾杯」が実現した。オンラインのビデオ通話では実現できない「現場介入」の価値を最大限に引き出すことができるため、アバター参加者とリアル参加者の双方から高い評価を得られている。

リアル参加とアバター参加の学生が再会を果たして「アバター乾杯」

写真左より、スペイン在住の鈴木修平さん、北海道在住の日沖佑斗さん、ドイツ在住のバウワー友香理さん

ドイツからアバター参加したバウワー友香理さん

まさか日本で行われている2次会にドイツからアバター参加する日が来るとは思ってもいませんでした。自由に動き回って話ができて、さらに乾杯までできたので、普段のウェブ参加とは違って、離れた場所からでも同じ空間を共有している感じがありました。とても楽しかったです。

スペインからアバター参加した鈴木修平さん

今回、アバターロボットとしてイベントに参加し、教授や学友とアバターを通して会話したり乾杯したりする事で、あたかも実際に現場にいる感覚になりました。まさに幼少期の頃に見ていた漫画の世界が、今現実になろうとしている、と感動しました。



また、「アバター乾杯」を企画した谷中教授は、以下のようにコメントしている。

BBT大学 経営学部 グローバル経営学科 学科長 谷中修吾教授

懇親会におけるアバターロボットの活用では、単なるオンライン中継と違って、リアル参加の人とアバター参加の人が『一緒に現場を作っている』という感覚が生まれる。アバターロボットにグラスを持たせ、ビールを注いで乾杯する… たったそれだけのことに全力を注ぐのは、クレイジーかもしれない。しかし、だからこそ、ワクワク感が生まれ、会話が生まれ、交流が生まれる。コロナ禍で歓送迎会の開催を模索している主催者の皆様に、このノウハウを共有したい。



「アバター乾杯」を企画したBBT大学経営学部グローバル経営学科 学科長の谷中修吾教授



■【動画】BBT大学「アバター乾杯」|The Avatar Cheers at BBT University




【動画】同大学におけるアバターロボット活用事例

世界初の「アバター卒業式」以外にも、リアル参加とアバター参加の学生が白熱討議する「アバター授業」や、オンラインの卒業論文発表会においてMVP受賞者をアバターに憑依させて表彰する「アバター表彰式」を実現している。

■【動画】BBT大学「アバター卒業式」|The Avatar Graduation Ceremony at BBT University

■【動画】BBT大学「アバター授業」|The Avatar Discussion for Group Work

■【動画】BBT大学「アバター表彰式」|The Avatar Awards Ceremony at BBT University


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ロボスタ編集部

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