サイボーグ開発のメルティン、東電とヨシダ、福島第一原発「廃炉作業向け遠隔操作型隔離・遮へい装置」で連携

生体信号・ロボット技術を利用したサイボーグ事業を行うベンチャー企業の株式会社メルティンMMIと、原子力用グローブボックスの製造に携わる株式会社ヨシダは、この度、両社で開発中の「遠隔操作型隔離装置および遠隔操作型遮へい装置」に関して、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所の廃炉事業における分析業務への適用を見据えた共同検討を行うことを目的とする覚書を、東京電力ホールディングス株式会社との間で締結したことを、2021年7月1日に発表した。

なお、グローブボックス(Glove Box)とは、放射性物質を始めとした、隔離対象物をステンレス製のボックスに負圧管理して閉じ込め、作業者が容器の外からグローブを介し安全に取り扱える装置。ヨシダは、放射性物質取扱用、鉛遮へい付き、放射化試料用、原子力用など多様なグローブボックスを製作している。



同覚書締結の概要

両社は、かねてより、MELTINの「遠隔操作型ロボット等の技術」とヨシダの「放射性物質分析用グローブボックス等の隔離・遮蔽技術」とを融合させることで、福島第一原子力発電所における放射性物質分析業務に対応できる分析装置の開発に向けて検討を重ねていた。この度、両社が進めてきた同技術開発に対して、東京電力HDから、現場ニーズに適合する可能性があるものとして、開発に必要となる分析業務情報の提供や、開発を進める装置の操作性・耐放射線性等の現場ニーズへの適合性の確認などの協力が得られることとなり、3社間での覚書締結に至った。同取組を通じ、両社は、一層安全かつ効率的な放射性物質分析装置を実現し、福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水対策の推進に貢献することを目指すと述べている。

左:MELTINの人形遠隔操作ロボット(MELTANT-β)、右:ヨシダのグローブボックス【© 2021 MELTIN MMI Co., Ltd. / Yoshida, Inc. / Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.】



■【動画】作業現場での実証実験用に進化したアバターロボット「MELTANT-β」

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ロボスタ編集部
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