「空飛ぶ牛丼」ドローンで住民に提供 約15〜20分間隔、4ルートを計6回飛行 吉野家とエアロネクスト

株式会社エアロネクストと株式会社吉野家はドローン配送の社会実装を進める山梨県小菅村でドローン配送100回の達成を記念し、7月21日に村民へ吉野家のキッチンカー「オレンジドリーム号」で盛り付けたできたての「空飛ぶ牛丼」を提供したことを発表した。


4時間で計150個の牛丼を村民に提供

今回の配送では橋立地区のドローンデポに駐車された吉野家のキッチンカー(オレンジドリーム号)で調理された牛丼弁当が専用ボックスに格納し、ドローンにセット。約15〜20分間隔で離陸し、4ルートを計6回飛行し、村民の元まで届けられた。牛丼弁当は熱々で牛丼のたれもこぼれず中身も偏らず高い配送品質で届いた。


吉野家オレンジドリーム号と物流専用ドローン

牛丼を受取り笑顔の村民

山梨県小菅村舩木直美村長も駆けつけ、昨年11月の連携協定以降の歩みを振り返りながら、ドローン飛行を村民と共に見守り、牛丼を喜んで受け取った。11時からスタートし、ドローン配送で届けた16個を含む計150個の牛丼を村民提供し、15時頃に終了した。

熱々の牛丼を村民にふるまうらエアロネクストのスタッフ(ドローン配送は2021年7月21日(水)に実施。飛行区間は小菅村内の現在開通している5飛行ルートのうちの2地区4ルートを飛行した)

使用機体はエアロネクスト独自の機体構造設計技術4D GRAVITYを搭載し、飛行部と荷物搭載部が分離した構造の飛行性能、応答性能、着陸性能に優れた物流用途に特化した物流専用ドローン。2021年3月19日に発表した株式会社⾃律制御システム研究所(ACSL)とエアロネクストの共同開発の最新の機体となる。

牛丼を運ぶエアロネクストの物流専用ドローンの最新試作機
機体構造設計技術4D GRAVITY
飛行中の姿勢、状態、動作によらないモーターの回転数の均一化や機体の形状・構造に基づく揚力・抗力・機体重心のコントロールなどにより空力特性を最適化することで、安定性・効率性・機動性といった産業用ドローンの基本性能や物流専用ドローンの運搬性能を向上させるエアロネクストが開発した機体構造設計技術。エアロネクストはこの技術を特許化して4D GRAVITY特許ポートフォリオとして管理している。4D GRAVITYによる基本性能の向上により、産業用ドローンの新たな市場、用途での利活用の可能性も広がる。


小菅村はドローンの配送ルートを4地区5まで拡大

山梨県小菅村は東京から約2時間、東京都・神奈川県を流れる多摩川の源流部に位置し、東京都奥多摩町に隣接する人口715人(2020年9月1日現在)、森林率95%の美しい自然に囲まれた村。昭和62年から「多摩源流」をキーワードとした村づくりを行っており、近年は、観光客と移住者誘致に成功し、注目を集めている。

山梨県小菅村とエアロネクストは、ドローン配送事業の実現化およびドローン配送導入による地域活性化に向けた連携協定を2020年11月に締結。小菅村ならびに村民の理解と協力のもと、エアロネクストは小菅村において物流ドローンの研究開発拠点兼試験飛行場を設置し、新しい物流の実証を実施するとともに、ドローン配送定期ルート(ドローン実験線)の開設を行い、ドローン物流常時運用の社会実装を目指している。


小菅村におけるドローン配送サービスについては、村民から告知方法や配送品目などサービス全体に対するフィードバックをもらいながら、現在までに当初の1地区1飛行ルートから宿泊施設の屋上を含む4地区5飛行ルートまで拡大し、さらに目視内飛行のみならず、目視外飛行も実現し、一日の配送頻度を格段に増やすと共に、オペレーション品質の向上など、細やかな改善を日々着実に重ねている。

小菅村で現在開通している4地区5ルート

同社は今後も小菅村の村民と二人三脚で、エアロネクストの物流専用機体を標準モジュールとするドローン配送を組み込んだ新スマート物流”SkyHub“の開発と村の物流の課題解決に貢献するサービスモデルの実証と実装を進めていくとしている。

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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